ミックスジュース -色々短編集- ３ (ページ3)

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「やめてよ、もう」

『どうして？』

「そんな事言われたら止まらなくなっちゃう」

『いいよ、やめないで』

止めてほしくなんてないもの

体を起こしてもう１度キスする

今度はもっともっと深くまで

たまに漏れる吐息が気分を高揚させ
どんどんテグナに堕ちそうになる

唇がやっと離れると
テグナに軽々と抱きかかえられる

『･･･ベッド？』

「うん」

もう意地悪なんてしない

私も彼が欲しくてたまらないから

抱きかかえられたまま
テグナの首に腕を回すと、

“もう我慢出来ない”って
色気を含んだ艶っぽい声を耳元で漏らす

この声を誰にも聞かせたくない
この体を誰にも触れさせたくない

テグナを･･･ずっと閉じ込めておきたい

でも

繋がれたいのは、
本当は･･･私の方かもしれない

『どこにも行かないで、テグナ』

「行かないよ、
　僕はヌナの側にずっといる」

繋いでるつもりが
気づけば自分の方がハマっちゃって
私の心はすっかりテグナに繋がれている

「ヌナこそ、どこにも行かない？」

『うん、行かない』

甘える人が甘やかす人に依存するように
甘やかす人も甘える人がいないとダメ

テグナが私に依存するように
甘えん坊のテグナに私も依存していて、
私たちは鍵と鍵穴のようにピッタリ重なる

『だって、私･･･
　テグナから離れられないんだもん』

鎖は両の首についてる

でも、

「一緒だね、僕もヌナから離れられないよ」

それを望んでるんだ･･･私も、テグナも

月明りが優しく照らすベッドの上

私を見下ろす美しい顔

優しく髪を撫でる白い指

「全部僕のだ」

満足そうに、幸せそうに、
愛しさを込めた瞳で微笑むテグナ

あぁ･･･とても綺麗

手を伸ばし、その頬に添える

『テグナも私のもの』

鎖は絡み合い、

もう解ける事はないだろうな

もっと触って、なぞって、掴んで

『･･･きて』

私の体を確かめて･･･

ねじ伏せてほしい、その熱に

「A･･･っ」

その声に体が震えるの

早くひとつになりたいよ

「繋ぎたい繋がれたい」

-fin-

お話のテーマ曲：Ne-Yo 「Sexy Love」

◎作者より

いつまでもホンビンの短編を
書く書く詐欺したままですいません
そのうち･･･皆さんが忘れた頃に書きます

あぁ、レオニム好きだわー