ミックスジュース -色々短編集- ３ (ページ2)

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もう１つ･･･

彼の好きなところは、その肌

絹のように白くて美しい

「あっ、ヌナ」

鎖骨のラインを指ですーっと撫でると
さっきとはまた違った可愛い声で
女の子みたいな反応をする

これもたまらない

「それ･･･ダメだよ･･」

恥ずかしそうに首をふるふると振って
徐々に頬を赤くするテグナ

『どうして？
　テグナが構ってって言ったのに』

こうゆう彼を見ていると
なんだかおかしな気分になってしまう

「･･･いじわる」

大きな体を猫みたいに折り曲げて
私の背中にしがみつく様は、

時々･･･彼の全てを
支配しているような気分になるのだ

『キス･･･して欲しい？』

じっと見つめたままコクリと頷く

『目･･瞑って』

「･･･ん」

本当に綺麗な顔してる

このままテグナを
ガラスケースに入れて飾りたいくらい

「ヌナぁ･･･、まだ？
　もう目、開けていい？」

『まだダメ
　開けたらキスしてあげない』

もうちょっとだけ意地悪

“うぅ･･”って心の声が聞こえてきそう

ほんと可愛い

「ねぇ、ヌナ、お願い･･･して？」

お預けを食らったテグナは
焦れて切羽詰まった声を出す

優しく唇にそっと触れると
背中に回された手は全身を包む

角度を変え、キスはどんどん深さを増す

気づけばソファの上で
テグナは私に覆いかぶさる体制

テグナは私の顔にかかった髪を
長い指でそっと掬うと、
愛おしそうに耳に掛けて微笑む

「･･･すき」

『うん』

彼を下から見上げるのも好き

シャツの隙間から
白くて逞しい胸板が見えてドキドキする

『テグナって綺麗』

「え？」

『すごく好き、テグナの体』

シャツの裾から背中に手を入れると
彼の高まる熱を感じる事が出来る

「体だけ？」

『ううん、全部』

彼の外見は生まれつき美しいけれど
魅力的なのはそれが理由じゃない

彼の内面的な美しさが滲み出て
その魅力を何倍にも輝かせている

テグナにはそうゆう魅力がある

『テグナの何もかもが好きだよ』

声も、体も、好きだけど、
私は彼を作る全ての要素が好き

触れて、撫でて、抱きしめて、

全部、私のものにしたい