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午後3時
さすがの繁忙でいつもより
遅めの昼食休憩を取っていると、
『ヨボセヨ?オッパ?』
ジミンオッパからの電話
【ジミン「今暇?」】
『暇なわけないでしょ・・・今日イブだよ?』
【ジミン「だよなw」】
オッパの“へへっ”って笑い声
テヒョン越しでよく話題には出るけど
こうして話すのは随分久しぶりかもしれない
『どうかした?』
【ジミン「んー?いや、特に用はないんだけど
A元気にしてるかなって」】
ジミンオッパは昔からとてもいいタイミングで
声を掛けてきたり電話やメッセージをくれる
『うん、元気にしてるよ』
余計な心配を掛けたくなくて
大抵必要以上はオッパに話さないし
オッパもしつこく聞いてきたりはしない
丁度いい距離感
【ジミン「そっか」】
それでも、オッパの優しい声を聞くだけで
不思議と心が穏やかになるんだ
【ジミン「テヒョンとも仲良くやってる?」】
『うん、もちろん
・・・って、オッパこないだ
テヒョンと会ったんだし知ってるでしょ?』
【ジミン「え?あぁ、そうだよな、はは・・」】
『変なオッパ』
いつもならこう言うと、
“おい!俺は変じゃないぞ”って
返ってくるはずなんだけど・・・
ちょっとの沈黙の後に、
【ジミン「テヒョンの事、頼むな」】
少し低いトーンでそう言う
『え?・・・あ、うん』
オッパとテヒョンはずっと仲良しだし
私がテヒョンと付き合いだした時も
誰よりも喜んでいたんだけど、
−“俺の妹、よろしくな”
−“Aの事、絶対に泣かすなよ!?”
−“テヒョン、お前だから許すわ”
オッパが私たちに言う事といえば、
俺の妹を頼むって内容であって
その逆を口にすることなんてなかった
【ジミン「テヒョンを幸せにしてやれよ?」】
ドクンっ
頭を鈍器で打たれたような衝撃で
すぐに声は出て来なかった
・・・幸せに・・して・・・やれよ・・・・・?
『・・・・・・ぅん』
か細い声が自信の程を表す
【ジミン「仕事中にごめんな?
今度テヒョン抜きで飯でも食おうぜ
たまには兄妹水入らずもいいだろ?」】
『あ、うん・・そうだね』
【ジミン「じゃあな、
なんかあったら電話しろよ?」】
向こう側からオッパの声が消えても
しばらく・・・電話を耳から離せなかった
ツーツーツー
無情に流れる規則的な機械音と
それに反して自分の不規則な心音
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87 - 最近この話を読んだ者です。本当に感動しました!グクとのカレカノ編みたいなのも読んでみたいです! (2018年7月8日 9時) (レス) id: be50aff81b (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - テテペンです!感動しました!!でも、テテがなんかかわいそうな気がしましたw (2017年10月27日 1時) (レス) id: 394e8470e5 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - みんちさん» ありがたいコメントをありがとうございます!私なんぞにお優しいお言葉を下さり、感激で胸が・・・うっうっTT 完全な素人作品ですがお気に召していただけて光栄です!またみんちさんに読んでいただけるようなお話を書きたいです! (2016年11月16日 11時) (レス) id: 343f35885f (このIDを非表示/違反報告)
みんち(プロフ) - ちゃいさん是非小説家になりましょう!wwww 本当に感動作品です!素敵なお話でした (2016年11月15日 18時) (レス) id: fce98acc68 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - lunaさん» いつもコメント本当にありがとうございます!こうして励ましのお言葉いただけて毎回の如く泣いてますTT 生意気ジョングクの時の事も覚えてていただけて嬉しいですー!また楽しんでいただけるお話をこれからも頑張ってお届けします(まずは修行ですかね) (2016年5月16日 17時) (レス) id: c01c8f472f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃい | 作成日時:2016年2月6日 0時