検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:434,282 hit

98 ページ6

■YOUside



“出来るだけ早く帰るね”と言ったものの
定時に上がるのは難しく、
予定より2時間押しで慌てて通用口を出る



ジョングク「パク、待って」



すると後ろからグクの声



『・・・な、なに?』



追いかけて来たのかまだB&Pのウェアのまま



ジョングク「少し時間取れない?」


『え?』



突然の言葉に戸惑いしかない



ジッと私を見据えるグク


そこにはよそよそしさはなく、
いつしかを彷彿とさせるような瞳



ジョングク「どうしてもお前に、」


『ごめん、急いでるの』



この瞳を見ちゃいけない


封じ込めたものが出てきてしまいそうだから



『私、帰らなきゃいけない』



北風が冷やすタイル貼りに視線を落とすと
グクの少しすり減ったスニーカーが目につく



ジョングク「テヒョン先輩のところに帰るの?」


『そうだよ・・・』



きっと今頃熱にうなされてる

心細くて布団にくるまってるかもしれない



ジョングク「Aは先輩と一緒にいて幸せ?」


『・・・え?』



なに、その問い



『・・・幸せだよ』



言葉に偽りはない


テヒョンと過ごした時間は笑顔で溢れてて
私は確かに彼を愛しいと思ってる



ジョングク「・・・そっか」


『・・・・・』


ジョングク「それなら・・・いいや」



少しだけ視線を上げると
グクは寒そうにパーカーのポケットに
手を突っ込むところだった



ジョングク「悪ぃ、さっきの忘れて
 やっぱなんでもないや」


『・・・うん』


ジョングク「引き止めて悪い・・・お疲れ」


『お疲れさま・・・』



それまでの他人感を
払拭するような温かみのあるグクの声



背を向け、中に戻っていく後ろ姿



『・・・っ・・』



ダメだ、早く帰んなきゃ




だって


今この後ろ姿を追いかけたいって・・・
一瞬、そう・・思っちゃったんだもん

99→←97 ‐YH‐



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (466 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2055人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

87 - 最近この話を読んだ者です。本当に感動しました!グクとのカレカノ編みたいなのも読んでみたいです! (2018年7月8日 9時) (レス) id: be50aff81b (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - テテペンです!感動しました!!でも、テテがなんかかわいそうな気がしましたw (2017年10月27日 1時) (レス) id: 394e8470e5 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - みんちさん» ありがたいコメントをありがとうございます!私なんぞにお優しいお言葉を下さり、感激で胸が・・・うっうっTT 完全な素人作品ですがお気に召していただけて光栄です!またみんちさんに読んでいただけるようなお話を書きたいです! (2016年11月16日 11時) (レス) id: 343f35885f (このIDを非表示/違反報告)
みんち(プロフ) - ちゃいさん是非小説家になりましょう!wwww 本当に感動作品です!素敵なお話でした (2016年11月15日 18時) (レス) id: fce98acc68 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - lunaさん» いつもコメント本当にありがとうございます!こうして励ましのお言葉いただけて毎回の如く泣いてますTT 生意気ジョングクの時の事も覚えてていただけて嬉しいですー!また楽しんでいただけるお話をこれからも頑張ってお届けします(まずは修行ですかね) (2016年5月16日 17時) (レス) id: c01c8f472f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちゃい | 作成日時:2016年2月6日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。