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・
『･･･テ、ヒョン』
いつものように彼の手を握るのは躊躇われ
ここからその名前を呼ぶ事しか出来ない自分
『ねぇ、どうゆう･･事？』
それ以上説明する気がないテヒョンは
俯いたまま顔を上げようとはしない
ﾃﾋｮﾝ｢･････｣
少しの沈黙の後、
鼻をすすると彼はやっと口を開いた
ﾃﾋｮﾝ｢もしもっ･･･もしもだよ？
あの時、ジョングクと別れてなかったら
Aはずっとあいつと一緒にいた？｣
『･･･え？』
ﾃﾋｮﾝ｢ずっとジョングクを
好きでいられる自信は、あった？｣
『･････それは、』
ﾃﾋｮﾝ｢もし、そうだったらさ･･
俺を好きには、
ならなかったんじゃ、ないかな｣
切なそうに笑うと
ﾃﾋｮﾝ｢･･･きっとさ、｣
“泣いていいよ”って
私の頭を撫でる時と同じ顔して、
ﾃﾋｮﾝ｢今も２人は一緒にいたでしょう？｣
優しく諭すようにそう言った
『･･っ』
それは今までグクを思い出す時に
何度も頭を過った事だった
あの時にあぁしていたら、
あの時にあぁ言わなければ、
あの時に彼に素直になっていたら･･･
“今”は違ったものだったのかなって
考えちゃいけない事を何度も何度も考えた
ﾃﾋｮﾝ｢･･･俺は知ってるよ？
Aがずーっと、
ジョングクを忘れられない事
一番近くにいたからよく知ってるよ｣
『っそんな事、』
ﾃﾋｮﾝ｢なくないでしょ？｣
『･････』
嘘はつけない
ずっと側にいた彼は全てを見透かしている
ﾃﾋｮﾝ｢ね？｣
そして、微笑みかける
この瞬間
私とテヒョンの運命は決まったんだと思う
ﾃﾋｮﾝ｢１つだけ･･･聞いていい？｣
『･･･うん、なに？』
ﾃﾋｮﾝ｢俺といて幸せだった？｣
『何言ってるのよ
当り前じゃないっ』
ﾃﾋｮﾝ｢そっか｣
彼は最後の最後に私を優しく抱きしめる
涙が止まらないのは私も同じだった
ﾃﾋｮﾝ｢もっともっと、っ
世界の誰よりも幸せになって
俺は･･･笑ったAが好きだよ｣
強くギュッと抱きしめると
耳元で聞こえたテヒョンの声
“ごめん、大好き･･･俺を許して”
それが胸まで沁みこむ前に腕は解かれ、
『っ』
突き放される
ﾃﾋｮﾝ｢もう･･･行けよ｣
『っ』
ﾃﾋｮﾝ｢いいから行けって！｣
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87 - 最近この話を読んだ者です。本当に感動しました！グクとのカレカノ編みたいなのも読んでみたいです！ (2018年7月8日 9時) (
レス) id: be50aff81b (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - テテペンです！感動しました！！でも、テテがなんかかわいそうな気がしましたw (2017年10月27日 1時) (レス) id: 394e8470e5 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - みんちさん» ありがたいコメントをありがとうございます！私なんぞにお優しいお言葉を下さり、感激で胸が･･･うっうっTT 完全な素人作品ですがお気に召していただけて光栄です！またみんちさんに読んでいただけるようなお話を書きたいです！ (2016年11月16日 11時) (レス) id: 343f35885f (このIDを非表示/違反報告)
みんち(プロフ) - ちゃいさん是非小説家になりましょう！wwww 本当に感動作品です！素敵なお話でした (2016年11月15日 18時) (レス) id: fce98acc68 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - lunaさん» いつもコメント本当にありがとうございます！こうして励ましのお言葉いただけて毎回の如く泣いてますTT 生意気ジョングクの時の事も覚えてていただけて嬉しいですー！また楽しんでいただけるお話をこれからも頑張ってお届けします(まずは修行ですかね) (2016年5月16日 17時) (レス) id: c01c8f472f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃい
| 作成日時：2016年2月6日 0時
