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『ごめん、待たせちゃった？』
早番定時を少し過ぎてから
急いで着替えて社員通用口の外に出ると
寒そうにマフラーに顔を埋めるテヒョンの姿
ﾃﾋｮﾝ｢ううん、さっき来たばっか！｣
嘘ばっかり
『ホントに？』
ﾃﾋｮﾝ｢ホントホント！｣
にっと笑い四角い口からは白い息
『こんなに手が冷たいのに？』
いつも温かいはずの大きな手は冷たくて
そこから私にも伝わりプルっと震えに変わる
ﾃﾋｮﾝ｢今日寒いからねー｣
本当は１時間近くここで待ってたはずなのに
彼はいつだって“待ってない”って言う
『チゲでも食べよっか』
ﾃﾋｮﾝ｢おぉ！ナイスアイデア｣
本当は待っていてくれたのに
それを恩着せがましく言ってみたり
押し付けてこない純粋な彼の優しさ
ﾃﾋｮﾝ｢卵付きでね！｣
『そうだね』
私の左手を冷たくなった手で
ギュッと握り、同じ歩調で歩き出す
手を引くわけでも引かれるわけでもなく
テヒョンは必ずすぐ隣を歩く
ﾃﾋｮﾝ｢見てよ！
もうクリスマスの飾り付け始まってるー
こないだハロウィン
終わったばっかじゃんね、忙しいな世の中｣
彼は私よりも年上なのに
その少年みたいな仕草と言葉は
まったくそれを感じさせない
『テヒョンも忙しくなるね』
ﾃﾋｮﾝ｢そうだねー
でもさ、生徒とのクリスマス会とか
ただ楽しいだけにしか感じないし
俺はあんまり苦になんないかもw｣
毎回そうゆう学校行事があると
彼はワクワクと楽しそうに目を輝かせる
ﾃﾋｮﾝ｢今年はやりすぎないようにしなきゃw｣
確か去年は生徒とはしゃぎすぎて
教頭先生にちょっと叱られたって言ってたな
『思い出に残るクリスマス会になるといいね』
ﾃﾋｮﾝ｢うん！｣
ニカッと笑ってその瞳は私に向く
ﾃﾋｮﾝ｢Aとは
“ちょっと遅れた”クリスマスか
“ちょっと早めの”クリスマスかな？｣
クリスマスに休みが貰えるデパートなんて無い
『うん･･･ごめんね』
その上クリスマスを越しても
年末年始がすぐそこに待っている
新卒新入社員の私が
呑気に恋人と過ごせる見込みは薄い
でもテヒョンは
ﾃﾋｮﾝ｢全然！｣
そんな事さえも全然別の捉え方をする
ﾃﾋｮﾝ｢俺、クリスマスを
２回も楽しめるからすごい得だね｣
不満なんて感じるわけがない
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じゅり - 剣道では足捌きはありますが竹刀捌きなんてものはありません (2018年5月26日 11時) (
レス) id: 16c2882a48 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - らいこうさん» コメントありがとうございますー！私ARMYですが、エクセルでもあるので(いーしんペン)、BTSでまかないきれなかったキャラをフナちゃんにお願いしちゃいましたw 楽しんでいただけて大変光栄ですー！ (2016年12月5日 17時) (レス) id: 343f35885f (このIDを非表示/違反報告)
らいこう - ちょwwwwwまさかのオセフン様wwwww面白いねー!!!wwぐくててとメンバーしか出てこないと思ってたからwwww来るとは思わんかったwwwwwさすが主様。才能ありまくり。８８８８８ (2016年12月3日 22時) (レス) id: 9ceb8282ff (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - 魔法使いの弟子さん» いつもありがとうございます！そろそろ鬱になりそうなので笑えるお話でも別で書いてやろうと考えてますw辛すぎてwww コメント本当にありがとうございます！ (2015年12月15日 15時) (レス) id: 2654b9a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
魔法使いの弟子(プロフ) - ちゃいさん、あんにょん！はぁ〜、切ないっすね〜。なんかグクペンの自分なのに、章末のテテがかわいそうで泣けます。更新ご無理なさらずに。いつまでもお待ちしてますねー！横アリのみんなを思い出して読んでますー。 (2015年12月13日 21時) (レス) id: 469a2238f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃい
| 作成日時：2015年11月2日 0時
