２０ ページ21
・
そんな中、
お披露目パーティーも終わりを迎え
私とリナはクロークに預けたコートを取りに出る
ﾘﾅ｢あー楽しかった！
先輩とも話せたし
お料理もすっごい美味しかったし！｣
『よかったね』
残念ながら食事が喉を通るわけもなく
一口二口運んだ程度だったし
味の方も全く覚えていない
ﾘﾅ｢うん！一緒に来てくれてありがとう｣
だけど今日はリナの付き添いなわけで
彼女が楽しく過ごせたならそれでいい
クロークでコートを受け取り
エスカレーターの方に向かうと
ｾﾌﾝ｢あ、いたいた｣
ポールにもたれたセフンさんの姿
ｾﾌﾝ｢送って行こうかと思って｣
スマートを絵に描いたような人だと思う
ﾘﾅ｢え!?先輩、
まだお仕事あるんじゃないんですか？｣
ｾﾌﾝ｢俺の役割はもうほとんど終わりだし
後は後輩らに任しとけばいいよ、
どーせやる事なんて片付けだもん｣
全く悪びれない様子から
きっとこの人は世渡りが上手なんだろうな
ﾘﾅ｢先輩、サークルの時から
全然変わってませんねw｣
もちろんリナもその類に入る
私はそんな憎めない彼女が好きだ
『リナ、折角だから
セフンさんに送ってもらいなよ』
ﾘﾅ｢え？でも、｣
『私とリナの家反対方向でしょ？
私の事は気にしないで、ね？』
彼女に目配せをすると
セフンさんがこっちを見てる隙に
“ありがと”って口パクが返ってくる
ｾﾌﾝ｢いやいや、
夜遅くに女の子を１人では
帰らせらんないでしょ･･･あ、そうだ
おーい！ジョングクー！｣
心臓が急に反応し
それと同時に向こうでお見送りをしている
グクがこちらを振り返る
そこでまた心臓は反応する
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ｢なんです？｣
ｾﾌﾝ｢お前この後片付けだけだろ？
Aちゃんの事送ってあげてよ｣
『･･･え！』
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ｢･･･俺ですか？｣
しかめた眉毛は彼が
積極的ではない事を物語っている
ｾﾌﾝ｢いーじゃん、同級生なんでしょ？｣
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ｢･････｣
･･･マズイ
『あのっ、私大丈夫なんで』
この気まずい空気の中
グクと２人で歩くなんて私には無理
ｾﾌﾝ｢え、でもさ｣
『えっと･･･兄が、
迎えに来てくれるので‥』
“彼氏”が迎えに来るって言えない私
テヒョンに対しての罪悪感が
初めて芽生えた瞬間だった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1656人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じゅり - 剣道では足捌きはありますが竹刀捌きなんてものはありません (2018年5月26日 11時) (
レス) id: 16c2882a48 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - らいこうさん» コメントありがとうございますー！私ARMYですが、エクセルでもあるので(いーしんペン)、BTSでまかないきれなかったキャラをフナちゃんにお願いしちゃいましたw 楽しんでいただけて大変光栄ですー！ (2016年12月5日 17時) (レス) id: 343f35885f (このIDを非表示/違反報告)
らいこう - ちょwwwwwまさかのオセフン様wwwww面白いねー!!!wwぐくててとメンバーしか出てこないと思ってたからwwww来るとは思わんかったwwwwwさすが主様。才能ありまくり。８８８８８ (2016年12月3日 22時) (レス) id: 9ceb8282ff (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - 魔法使いの弟子さん» いつもありがとうございます！そろそろ鬱になりそうなので笑えるお話でも別で書いてやろうと考えてますw辛すぎてwww コメント本当にありがとうございます！ (2015年12月15日 15時) (レス) id: 2654b9a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
魔法使いの弟子(プロフ) - ちゃいさん、あんにょん！はぁ〜、切ないっすね〜。なんかグクペンの自分なのに、章末のテテがかわいそうで泣けます。更新ご無理なさらずに。いつまでもお待ちしてますねー！横アリのみんなを思い出して読んでますー。 (2015年12月13日 21時) (レス) id: 469a2238f9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃい
| 作成日時：2015年11月2日 0時
