レインボーサイト -LEO-

３５　-HB- ページ37

■ホンビンside



“「お前･･･自分の気持ちを
　正直に打ち明けただけで
　なんも悪いことしてねーじゃん」”



ウォンシクの言葉って
その一言にすごい重みを感じる



“「なに？人を好きになるのって
　悪いことなわけ？意味わかんね」”



的確にズバッというか･･･
“おい‥それ言うなよ”って事まで
男らしくハッキリ言うあいつが時々羨ましい



“「伝えて後悔してるくらいなら
　Aの事は諦めるべきじゃねーの？」”



その‥通りだと思う･･･



だけど彼女の気持ちを知ってて
無理矢理キスしたわけで･･･

その罪悪感から中々彼女に
声を掛ける勇気が出来なかった



ウォンシクは


“「そうは言ってもさ、
　しちゃったもんはしょうがねーから
　それは謝るしかないだろ･･･」”



とズバリの正論すぎて
もう、ぐぅの音も出なかった･･･



ありゃ相談というより説教だ



ま･･･おかげで目は覚めたけどね



「好きなものは好きなんだから
　こればっかりはしょうがないよ」



俺は純粋にAが好きで、
抑えられない気持ちを彼女に伝えただけ
(キスした事は最低だろうけど･･･)



『ホンビン･･･私ね』


「あー･･･それこそ言わないで」


「聞かなくてもわかる
　だからそれ･･･言わないで

　実際にAの口から聞いたら
　益々ショック受けるから･･･」



俺さ････

お世辞にも男らしいとは言えないだろうし



「きっと聞いても、
　応援出来るほど俺‥大人になれない」



自分のものにしたいって思っちゃうから
やっぱAが他の人と
一緒にいるとこは･･･見たくないんだよね




でもさ



『･････』



俺の隣で切ない顔して
あの人を見つめる彼女を見ると･･･



やりきれなくなる



俺は彼女が優しく笑った顔が一番好き




ウォンシク･･･

お前ならこうゆう時、どうする？



自分の気持ちを大事にする？
彼女の気持ちを大事にする？



俺･･･俺･････っ

３６　-HB-→←３４

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す