90minutes -TH-

無茶はよせ-JM- ページ42

■ｼﾞﾐﾝside



「ねぇ、先輩？
　最近テヒョン先輩見かけないけど
　あの人大学来てないの？」



テヒョンのいない学食


１人で昼飯を食べていると
後輩のジョングクが“一緒にいいですか？”と
いつもテヒョンが座る真ん前の席に座った



あいつがいないことを不思議に思ってるようだ



まぁそりゃそうだよな



授業に遅刻したり寝てばかりといっても
あいつが大学を休むなんてほぼなかったし
それも何週間も姿を見せないとなると･･･


誰だって不思議に思う



　･･･もちろん俺も



ｼﾞﾐﾝ｢いやそれがさ･･･
　俺にもわかんねーんだよ｣


ｼﾞｮﾝｸﾞｸ｢そうなんですか？｣


ｼﾞﾐﾝ｢うん･･･
　連絡もよこさねーし、
　カトクもLINEもメールも返信ない
　ってか既読もつかない｣


ｼﾞｮﾝｸﾞｸ｢･･･まじっすか？｣


ｼﾞﾐﾝ｢あぁ･･･｣



こんな事は今まで１度だってなかった



ｼﾞﾐﾝ｢さすがに心配になって
　あいつのバイト先にも行ったんだけど
　しばらく休んでるっぽいし
　家もずっと留守なんだわ･･･｣


ｼﾞｮﾝｸﾞｸ｢実家に帰ってるとか
　旅に出たとかじゃないんですかね･･･

　ほら、テヒョン先輩なら旅に出るとか
　そうゆう事しそうじゃないですか｣


ｼﾞﾐﾝ｢それなら旅先のサジンが
　ガンガン送られてくんだろ｣


ｼﾞｮﾝｸﾞｸ｢あー･･･確かに｣



肩を竦めるジョングクは
“あの人の行動予想外だからなー”と呟き
スプーンでビビンバを口に運ぶ



テヒョン･･･なにしてんだよ


ってかお前どこにいんの？




“ﾃﾋｮﾝ｢無理したくなるくらい
　彼女が好きなんだもん｣”



カレーを食いながら
ニッと笑うテヒョンの顔が浮かぶ



ｼﾞﾐﾝ｢なんか厄介事に
　巻き込まれたりしてなきゃいいんだけど･･･｣



俺の言う事なんて
テヒョンは聞かないだろうけど



一言だけ言葉が届くなら



“無茶すんなよ？”



そうあいつに伝えたい

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