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ホソク君は
私の周りにいる人たちとはちょっと違った
私の制服を見て
“あぁ･･･あのお高く留ってる名門のねー”
と言ったりしなかったし
電車の中で参考書や単語帳を開いていても
“うわぁ電車の中でも勉強？まじご苦労さん”
とかそんな冷やかな視線を向ける事もなかった
もちろん
うちの高校のつまんない連中みたいに
勉強に全てを注いだり、
それで人間の価値を
決めつけるような人でもなかった
相変わらず朝の電車では
彼には友達がいたし、
私もその輪に入ろうとも思わなかったから
特に彼の駅まで一緒に電車に揺られたり
会話したりなんてことはしなかった
それでも
ホソク君は必ず
自分の高校の駅で降りる時
“｢今日はテスト？ファイティン｣”
“｢夕方雨降るらしいから気をつけて｣”
“｢あ！夏服も似合うじゃん｣”
そんな言葉を私に掛けて電車を後にした
････で
私はそれを受け取る度に
ポン
１つ･･また１つと
胸の中で何かが弾ける音を重ねた
そしてそれは
月日が流れる度に蓄積されて
高校生活にまで影響を及ぼした
おかしいの･･･私
古典の授業で恋の和歌を聞けば
彼を笑顔を思い出し
世界史で悲恋の歴史を聞けば
彼の背中を思い出した
その度に
ｼﾞｭﾝﾐｮﾝ｢どうかしたの？｣
隣のジュンミョン君が
心配そうに声を掛けてくれるんだけど
『ごめん･･･ちょっと考え事』
私の耳に残るのは
ポップコーンが元気に跳ねるような
ホソク君の楽しい笑い声だった
･･･どうしよう
おかしいの
勉強なんて手に付かない
先生の声なんて全く入って来ないんだから
化学の実験で水素が
ポンっと音を立てて弾けるように
化学反応が起こる胸の中
いつの間にか私の味気ない毎日は
心待ちにする瞬間が出来て
ﾎｿｸ｢あ、今日は髪降ろしてるの？
すごいかわいいね！｣
学校に着くたびに
“早く明日の朝にならないかな”って
まだ８時にもなってないのに
あの甘酸っぱい炭酸水の味でいっぱいになる
ほんとに･･･どうしよう･･
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ちゃい(プロフ) - ちゃぁさん» わぁー！ホソクのお話をお気に召していただけてとっても嬉しいですTT 実はこのホソクの短編を書きたいがために始めた短編集だったので、コメントがすごく沁みますTT 読んでいただき本当にありがとうございますTT (2016年8月13日 2時) (
レス) id: 5c2e9d1515 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃぁ(プロフ) - 門限やぶり大好きな曲で読み出してすぐにこの曲が頭に流れました。甘酸っぱくｷｭﾝとする感じ。私も学生に戻りたくなりました。 (2016年8月11日 19時) (レス) id: 9e5844a5c9 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - hanaさん» コメントありがとうございます！ジミンの短編気に入っていただけたようで本当にうれしいです！いただけるコメントが励みになります！これからも楽しんでいただけるようなお話を書きますー！カムサハムニダー！ (2016年2月4日 16時) (レス) id: c01c8f472f (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - ジミンちゃんかっこかわいいー！ (2016年1月31日 23時) (レス) id: de9204c906 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - ほっぺさん» わぁー！お話のきっかけに曲まで調べていただけたなんてTT めちゃめちゃ嬉しいですTT 私もあの曲大好きでデート前にジミンちゃんにそわそわされたい願望でお話を書いてしまいましたw これからもよろしくお願いします！ (2015年6月18日 9時) (レス) id: 5c2e9d1515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃい
| 作成日時：2015年5月5日 2時
