�ぅ曠奪廛魁璽鵝�-HS- ページ31
◎ホップコーン
味気ない毎日
毎朝同じ時間の電車に
同じ駅の同じドアから乗って
夏服冬服の２種類だけの
代わり映えのない制服と
学校指定のカバンに
今更サイズなんて変わらない黒いローファー
≪次は〜光州駅〜 次は光州駅〜≫
車内アナウンスだって一緒
電車の外を眺めたって
見えるのは変わらない景色
そんなの全然意味もないから
単語帳を開いて今日の英単語テストに備える
私の日常なんてこんなもん･･･味気ない
「勉強しなさい」
「テストは100点じゃなきゃだめよ」
「いい高校に入って
いい大学に行きなさい」
「あなたには勉強しかないんだから」
「勉強さえしてればいいのよ」
もううんざり
皆が羨むこの名門校の制服だって
“優”とか“Ａ”しかない成績表だって
正直私には何の価値もない
かといって
勉強しか与えられなかった自分には
それを覆す夢も希望も見つからない
ただ親の敷いたレールの上を
人形のように歩いて行くだけ
味気ない
まぁ･･･何をしたところで
このつまんない人生は
特に変わりそうもないし
もうとっくの昔に匙を投げた
『embarrassed ･･･ まごついて
〜phile ･･･ 〜を好む者
let me 〜 ･･･ 〜させて』
声には出さずブツブツと
単語の羅列を呪文のように繰り返す
『っあ』
電車が駅で乱暴に止まり
隣のおじさんの肘が私の手元に当る
手から単語帳が落ち拾おうとすると
駅で降車する人々の押し寄せる人波
･･･どうしよう
すると
それに気付いた人が
サッと拾い上げて
「きみの？」
降車の人波に呑まれないよう
くねりと身をかわして私の前に差し出す
「はい、どうぞ」
『あ、ありがとうございます』
「いいえ〜」
ポップコーンが弾けるみたいに
明るい笑顔の背の高い学生服
頬がくっと持ちあがるその顔は
太陽みたいで私には眩しすぎた
それ以上何も言えずにいると
「おい！ホソク！
もう駅･･･置いてくぞ？」
すでにこの駅で降車している
同じ制服の無気力な人が彼に呼び掛け
ﾎｿｸ｢おw やべやべ
発車しちゃう〜｣
その声に反応し
ﾎｿｸ｢じゃあね｣
やっぱり弾けるような笑顔でそう言うと
彼は間一髪のところで電車から降りた
･･･どうしよう
それが
ホソク君と私が初めて話した日だった
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ちゃい(プロフ) - ちゃぁさん» わぁー！ホソクのお話をお気に召していただけてとっても嬉しいですTT 実はこのホソクの短編を書きたいがために始めた短編集だったので、コメントがすごく沁みますTT 読んでいただき本当にありがとうございますTT (2016年8月13日 2時) (
レス) id: 5c2e9d1515 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃぁ(プロフ) - 門限やぶり大好きな曲で読み出してすぐにこの曲が頭に流れました。甘酸っぱくｷｭﾝとする感じ。私も学生に戻りたくなりました。 (2016年8月11日 19時) (レス) id: 9e5844a5c9 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - hanaさん» コメントありがとうございます！ジミンの短編気に入っていただけたようで本当にうれしいです！いただけるコメントが励みになります！これからも楽しんでいただけるようなお話を書きますー！カムサハムニダー！ (2016年2月4日 16時) (レス) id: c01c8f472f (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - ジミンちゃんかっこかわいいー！ (2016年1月31日 23時) (レス) id: de9204c906 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - ほっぺさん» わぁー！お話のきっかけに曲まで調べていただけたなんてTT めちゃめちゃ嬉しいですTT 私もあの曲大好きでデート前にジミンちゃんにそわそわされたい願望でお話を書いてしまいましたw これからもよろしくお願いします！ (2015年6月18日 9時) (レス) id: 5c2e9d1515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃい
| 作成日時：2015年5月5日 2時
