【ゼルダBotW】白い記憶と永遠の命 (ページ3)

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黄昏の時代ページ3

［トワリン(子供)］

「…？なにここ？綺麗！」
イリアと一緒にフィローネの森の反対側の森を散歩していた所、イリアが急にそんな事を言った。
「本当だ。こんなとこあったっけ？」
今までトアル村で暮らしてきて、こんな綺麗な場所があることを知らなかった。

そこは花畑だった。
真ん中に大きな木がある。
何かの物語に出てくるかのような、綺麗で神秘的なものだった。

「リンク！人がいる！」
木の周囲を見ていたイリアが木の裏を指さし、そう言った。
「死んでるの…？」
「そんなこと言わないでよリンク！！」

僕はその人にそっと触れてみた。
ほのかに暖かかった。

「うわっ！」
ゆっくりとその人が目を開けた。
「ええっ！？ど、どうなってるの？」
2人で後ずさりをする。
よく見ると、ふたつみっつぐらい年上のような容姿で、アルビノの、青色の目をしていた。
「勇者？あなたは…リンク？」

何で僕の名前を知ってる？
「…そうだけど、僕は勇者じゃないよ」

「…これだけ、覚えておいてくれる？」

「あなたが、影の世界の大切な人を失ったとき、もう一度ここに来てほしいの。今はまだわからないかもしれないけど、いつかわかるから…」

「えっ、ま、待って！」

またすぐに眠りについてしまった。
「誰だったんだろう…」
「僕が、もう一度ここに…」

なんだかよくわからないまま、僕らはその森を後にした。

「影の…世界…？」

黄昏の空の映える森に、柔らかな風が吹いた。