捕まえて。離さないで。２【道枝駿佑】

STORY１２ ページ22

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どう抗っても、

朝は来てしまうもので。






「･･･はぁ、」



目覚めてからというもの、

ため息が止まらない。







過去が清算(?)されたのは嬉しいし

気持ちもすごく楽になった。




でも逆に、今まで過去に縛られ続けてきた分

『普通に過ごす』っていうのが分からない。









･･･それに加えて、駿佑と恭平の告白。







「･･･だあああああ！！！！」





勢いよくベッドから起き上がる。



仕方ない。学校に行くしかない。









ーーーーーー




ーーーーーー







「木島さん！？久しぶりだね！」


「顔色悪いけど･･･まだ風邪ひいてる？」


「Aちゃんおはよう！」






教室に着いた途端に

クラスメイトからの集中攻撃。




あんまり話したことない子も

おはようって言ってくれるの、なんか嬉しいかも。









･･･希子たちはまだ来てないか。




ちょっとだけ安心して席につく。









学校ってこんなに清々しい気持ちで

来られる場所だったっけ。





久しぶりの



教室の騒がしさ

教室の匂い

スリッパの音

あとは･･･







「おはよ、A」



「っわ！」



「いや、ビビりすぎだろ」






突然真っ暗になった目の前に

思わず大きい声が出た。







「恭平･･･、なにすんの」



「言ったろ、積極的に行くからなって」






そういうこと？！

恭平にとっての積極的がよく分かんないけど･･･。






「そういや、希子今日は休みだから」



「え、なんで？」



「あいつ、風邪引いたっぽい」



「そっか･･･」






希子ｵｵｵｵｵ！！！


希子がいないと、私、かなりやばいんだけど！！









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