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｢今日も…居ない…｣
最近はアタリを見ない｡いつも居るはずの彼の部屋｡ゲームをしていて､私を見るといつも笑顔で反応してくれるアタリが､居ない｡それにアタリも可笑しくなっている気がする｡話しかけても､素っ気ない態度｡何かしたのかと言うと､｢何も無いから大丈夫｣｡それがいつも｡正直､悲しくなる｡
諦めて､廊下に出ると､冷たい空気が私を包む｡まるで私を脅しているような｡心臓が激しく動く｡一人が怖い｡
｢A？どうしたんだ？暗い顔をして…何かあったのか？｣
｢！…ルチアーノ？｣
俯いていた顔を上げると､眉を顰めているルチアーノがいた｡私の心臓がは安心したようにゆっくりと動いている｡
｢大丈夫だよ､何でもない｡｣
ルチアーノには迷惑をかけたくない｡その思い出いっぱいだったから｡軽い｢嘘｣をつく｡するとルチアーノは軽くしゃがみ､私の目線と同じになる｡その時､ルチアーノの手が頭の上に乗っかってきた｡
｢大丈夫じゃ無いだろう｡嘘をつくのは辞めた方がいい｡｣
そのまま優しく頭を撫でる｡ルチアーノには嘘は適わない｡泣きそうだった｡今まで誰にも話せなかったから｡でもそれを堪えて､笑う｡
｢それじゃあ…私の部屋で話してもいい…？｣
ルチアーノは｢あぁ､勿論だ｣と返事をしてくれた｡私も｢ありがとう｣と返すと､ルチアーノは微笑み､頭の上から手を離し､私の部屋へと進んでいく｡少し寂しいと思ってしまった｡
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｢──ほう､それで不安…か｣
ルチアーノは険しい顔をして､俯いている｡私は自分が思っているアタリのことを全て話した｡無関心なのか｡それとも焦らしているだけなのか｡私が話している間､ルチアーノは真剣に聞いてくれていて､私は嬉しかった｡
｢……どうしたら､いいのかな｡私が出来る事が…無くて…｣
ルチアーノは悩む様に目を細くする｡私はルチアーノを見て､心が傷んだ｡｢情けない｣｡誰かに頼るなんて｡膝に置いていた手を強く握る｡涙が出てきた｡こんな姿､ルチアーノには見せたくない｡私は堪える為に､目をぎゅっと閉じる｡
｢…………｣
──
投稿が遅くなり､申し訳ございません｡これからは頑張りますε( ε ˘ ω˘ )э
続く
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作者名：氷河@ゆー | 作成日時：2018年10月22日 17時
