呪術廻戦×REBORN×鬼滅の刃 山本の姉の柱様は呪術師になるそうです

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夏油side

げ(なんでこの子、こんなの持ってるんだ？)

「何事も対策しておいて損はないのよ？
　それは、自分以外でも同じこと」

げ「自分以外？」

「例えば自分の大切な人とか、守るべき人とかね
　もしものときのために止血剤を持たせておくのもいいし、もし護衛とかをやるのなら護衛される人に殺される対策をさせるのもありかも」

彼女がそんな話をしたとき
ふと天元の星漿体の護衛の任務を頼まれていたことを思い出した

私はちょっとした好奇心で
彼女に軽く事情を話してアドバイスをもらうことにした


「私だったら、防弾ジョッキは着させるかも
　あと、頭に金属板でも付けさせるかなぁ…」

想像の斜め上すぎる回答に
私は目を点にした

げ「何故？」

「人を殺すのに1番簡単な方法は、銃で心臓か頭を撃ち抜くことだと思うからよ
　護衛がつくほどの子を殺す輩が銃を持ってない筈がないわ
　護衛する子は女の子なんでしょう？
　だったら、大きなカチューシャとかリボンとかで頭を軽く覆っていても違和感ないだろうし、防弾ジョッキは服の下にでも着てれば気付かれないわ
　あとは血糊でも仕掛けておけば、敵を騙すこともできるだろうしね」

彼女が導き出した答えは
やり過ぎと言えるものだったが、確実なものでもあった



私は彼女が小さな子供だということを忘れる程
彼女の話に聞き入っていた

彼女の話し方や考え方は
まるで大人のような、いくつもの死闘を潜り抜けた戦士のような感じがするのだ


「あっ！そろそろ戻らないと怒られちゃう！
　ごめんなさいお兄さん、私はこれで！」

彼女はそう言うと私に手を振りながら
急いで公園を出て行った


げ(あの少女はなんだったのだろうか…)






彼女から渡された味覚を変える薬は
本当に効果があるものだった

私はそれ以降
その薬を必ず飲むようになった


そして、彼女から貰った止血剤は
自分以外に後輩にも渡した


その後
彼女の意見や彼女の薬によって、自分の周りの人達が次々と助かっていくのはまた別の話



そんなことをあって薬が終わりそうになったとき
私は硝子や高専関係者に頼んで薬の複製を頼んだ

すると驚きの返答をされた

い「こんな調合が困難な薬たち、誰から貰ったんだ？
市販じゃないだろう？
　特にこの一時的に味覚を変える薬はプロでも相当な腕がないと不可能なものだぞ」

私は目を見開いた

だって、私にこの薬をくれたのは
まだ小学生にすらなっていないであろう少女なのだから

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