後輩から公開告白された【伏黒恵】

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恵「 狗巻先輩の頭撫でてるの見て… 俺が彼氏なのにって思って、すみません 」












そっぽを向きながら話す恵

" 1年生で2級呪術師 " という重いプライドで
人に甘えることもないであろう恵が顔を赤く染めている


その素直な姿にきゅん、と来てしまった












「 ふふっ 」

恵「 何笑ってんですか 」

「 いや、恵も可愛いところあるなーって 」












そう言って私は恵の頭を優しく撫でた。私よりも断然背が高いので少し背伸びをして無理矢理届かせる


当の本人は私の行動に相当驚いているようで目をまん丸にしてこちらを見ている


癖毛のツンツン頭なのに見かけによらず髪はさらさらなのがとても羨ましい












恵「 … ガキ扱いしないでください 」

「 私に比べたら大人だから大丈夫 」

恵「 そりゃそうですよ 」












そこは流石に否定してほしかったが、恵の機嫌が治るのなら本望なので冗談混じりで話す

対応も立ち振る舞いも私より大人なはずだが、今日の恵はちょっと子供に戻ったみたい












恵「 … 抱きしめていいですか？ 」













真顔でそう言うと両手を広げてこちらに迫ってくる恵

目ががちのやつ


でも私たちはまだ正式には付き合っていない。恋人でも無い関係の彼とハグするなんて許されることじゃない












「 ま、まって！まだそれは … 」












恵の胸板をとん、と押す。固い胸板だが私が軽い力で押せばすぐにこちらに迫るのをやめた


少ししょんぼりした顔をしているので、なんだか目を合わせづらくて横を向く



すると上にあげていた両手は元の位置に戻り、気がついたらほっぺたをむにっと掴まれ、無理やり目を合わせられていた












恵「 この1週間で必ず惚れさせますから 」












悪い子供のようににこっと笑ってそう言う恵。掴んでいたはずの長い指は私の頬を伝って髪の毛をさらっと触り、耳元にあった髪を雑に耳にかけた












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