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声の方向を見ると、すごい目つきでスタスタとこちらに歩いてくる恵
「 恵 … お、お疲れサマンサ … 」
悟「 ちょっとそれ僕のでしょ 」
回復したとは言え、包帯はぐるぐる巻きで歩くのも大変そうな恵
それよりも恵から黒いオーラが見えるような気がして、五条先生もそれに気付いたのか、私からすっと離れた
恵「 誤魔化さないでくださいよ 」
「 え、ちょっ 」
恵は私の肩をグイッと寄せ、物凄い力で抱きしめてきた。そして五条先生をギロっと見つめて口を開く
恵「 手出すなって言いましたよね 」
悟「 うわー怖い怖い。もうしないって 」
聞いたことのないような低い声でそう言った
少し恵より身長が高い五条先生を上目遣いで睨みつけている
悟「 じゃ、僕帰るね〜 」
五条先生は手を振りながらそそくさと去っていった
取り残された私は未だに怒っている恵の対処をどうすればいいのか分からない
理由は分からないけどとりあえず謝るべき?
でも逆に怒られそうで怖い …
そんなことを考えていると「 はぁ … 」と溜息をついて私の首筋に顔を埋め、さらに強い力で抱きしめてくる
恵「 無防備すぎなんですよあんた、俺だってこんなに我慢してるのに 」
「 へ、 」
恵の口から出たとは思えない耳を疑うような言葉
そしてそんな姿にもきゅんと来てしまった
首筋に当たる髪がくすぐったい
しばらくその状態が続いていると、急に良いことを思いついたかのようにがばっと顔を上げて口を開いた
恵「 罰として今日俺の部屋に来てください 」
恵の部屋には何度か行ったことあるけど、ほとんどみんなで遊んだりする時のみ
そもそも罰としてって何 …
恵「 今日午前中終わりだし暇なんで 」
「 それはそう、だけど … 」
私が言葉を詰まらせていると「 次の授業始まるから俺行きますね 」と言って頭を撫で、教室の方へ歩いていった
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屋久屋 - さくっと読めるしテンポ良くて面白かったです!ちゃんと結ばれて良かった、恋愛はこうでなきゃ^ ^ (2022年7月21日 16時) (レス) @page32 id: 7da54e53b8 (このIDを非表示/違反報告)
メルア - 伏黒の髪の毛=ウニって思うのは私だけか… (2022年4月23日 16時) (レス) @page31 id: a1a94a6f52 (このIDを非表示/違反報告)
セル - 鮭さん» わかります、その気持ち……! (2021年3月15日 17時) (レス) id: db3fbbd863 (このIDを非表示/違反報告)
鮭 - 棘くんの髪一回触ってみたいよね (2021年1月28日 10時) (レス) id: 48273db12a (このIDを非表示/違反報告)
颯貴(プロフ) - 2日目の1の夢主の五条先生の対応がが完全にLINEのそれw (2021年1月17日 13時) (レス) id: b9ddb7cad4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひお | 作成日時:2021年1月8日 23時