別れるか、と問われましたので【レイン・エイムズ】

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次の日、私は朝からとても憂鬱だった















「 誰か魔法で学校まで連れて行ってくれないかな … 」















理由は簡単
レインに会うのが気まづいからだ

寮から学校へ歩いていくけど前に出す足が重くてなかなか進んでる感じがしない














カ「 ほんと今日は朝からどうしちゃったの？ 」

「 うーん … 」














この子は寮のルームメイト、カリナ

私とは違ってすごくしっかり者で、何だかみんなのお母さんみたいな存在


レインと付き合う前からずっと相談に乗ってもらったりしていて、告白された時には1番に喜んでくれた














カ「 もしかしてレインのこと？ 」

「 … うん 」

カ「 まあ忘れられないのも仕方ないわよ 」














昨日勢いで色々言ってしまったので余計行きづらい

学校に行けば嫌でもレインに会う
そう考えるだけで更に足取りが重くなりそうだ














カ「 とにかく歩くスピードを緩めるのはやめて 」

「 だ、だって！ 」

カ「 遅刻しちゃうでしょ 」














そう言って私の額にデコピンをしてきたカリナ
彼女なりに私を励まそうとしてくれていたのだろう




そこからは順調に歩いていたのだが、私の隣を歩いていたカリナが急に立ち止まった


私も歩くのをやめて大丈夫？と声かけると、カリナは驚いた顔で目を丸くしながら「 ねえ、A 」と声を出した














カ「 … あれって、レインよね 」














カリナが指さす方向には間違いなく、校内のベンチに座っているレインの姿があった

しかし彼女が驚いていた部分はもちろんそこではない














「 … 女の子、だ 」














レインの隣には、小柄で可愛らしい女の子が座っていた












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