別れるか、と問われましたので【レイン・エイムズ】

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深呼吸をして
コンコン、とノックした





だが返事は一向に返ってこない

マックスくんは医務室に向かって、と言っていたし
ここに居るはずなのに





もう一度ノックをして「 レイン？居ないの？ 」と声をかけると、部屋の中でバタッと大きな音がした















「 … 何、 」















もう居ても立っても居られなくなった私は、レインの返事を待つことなく思い切り扉を開けた


すると部屋の中には、弱々しく地面に倒れるレインが居た















「 … っ、レイン！ 」

レ「 A、か … 」















ゆっくりと顔を上げ、掠れた声で私の名前を呼んだ



その顔の色を見ただけで分かる
かなり無理をしているということが一目瞭然だ



私はすぐさま駆け寄り、レインの腕を自分の肩に乗せて楽に立ち上がれるよう補助した















「 どうしたの … ？具合が悪いの？ 」

レ「 … すまない、もう大丈夫だ 」















そう言ってレインは自分で歩き出し、覚束無い足取りでベッドに座った




大丈夫だ、とは言っているけど、改めて久しぶりに見たレインの姿は悲惨だった


頬は痩けてしまっているし、さっき触れた腕も足も細くなっている気がする

服の袖から見える腕には傷跡も残っている















「 … レイン、本当に大丈夫なの？ 」

レ「 … 」

「 無理、してるんでしょ？ 」















そう問いかけても一点を見つめたまま、何も返答しなかった

でも、今しかない

そう思った私は口を開いた






























「 レイン、話があるの 」















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