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祐希が出てきた部屋の看板には、ウエイトルームと書いてある。どうやらちょうど午前中のウエイトが終わったようだ
だが今はそんなことどうでもいい
不機嫌だと言葉に出していると言っていいほど怒りに満ち溢れた顔をしている祐希
祐「 何してんの?太志 」
太「 ごめんごめん、今日ウエイト忘れてた 」
祐「 いやそうじゃなくて 」
この状況でも満面の笑みで頭を掻きながらそういう小野寺さん
朝祐希が家を出て行ったのが8時くらいで、11時に小野寺さんと体育館の玄関で会うのは変だと思っていたけどまさか寝坊していたとは …
祐「 なんでAちゃんと一緒なの? 」
「 待って、祐希。ちゃんと理由が … 」
祐「 てか距離近い 」
「 わっ、 」
こちらにスタスタと歩いてきた祐希は容赦なく私の腕をぐいっと引っ張り、小野寺さんの隣に居た私を自分の方へ引き寄せた
太「 おー、こわ 」
祐「 太志はダンベル2倍の重さでやってもらうから 」
太「 それくらいは覚悟して来ましたよー 笑 」
祐希に抱きしめられている私の方を向き「 じゃあね、Aちゃん 」と手を振りながら言い残して、小野寺さんはどこかへ行ってしまった
貸切となっているこの体育館は選手以外の人が居ないので、2人だけの空間になる
お互い口を開こうとせず、長い沈黙が続く
その沈黙を破ったのは祐希だった
祐「 ちょっと、あっち行こ 」
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ひお(プロフ) - MeTlOさん» リクエストありがとうございます〜〜!!( ..)" 後日書かせていただきます! (2022年10月1日 23時) (レス) id: 125ae44963 (このIDを非表示/違反報告)
MeTlO(プロフ) - 【リクエスト】いつもはツンデレな彼女ちゃんが珍しく祐希君に甘えてそれにデレデレしてるのが見たいです!(語彙力皆無ですみません。)p.s この作品大好きです。 (2022年10月1日 23時) (レス) id: 73fa670a69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひお | 作成日時:2022年9月16日 17時