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Hauta side
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分かってるって。
「ネットとか、気にするなよ？うたはそのままでいいんだから」
分かってるって。
「大丈夫、目の前のことに集中してればきっと認められる日が来るから」
分かってるって。
「実力を見せつけてやれ！舞台の上のうたはキラキラしててカッコいいよ！」
分かってるって！
「全部相談してよ？俺らさ、もう仲間なんだから」
分かってるって！！
「人の意見は気にしない、今出来ることをやろうよ」
分かってるって！！！
「そんなに振り覚え悪くてこの先やっていける？」
「葉歌Aってなんであのグループ入ったのか謎じゃない？」
「ちょっと有名だからってさ、自由に意見言えるのズルくね？どうせSnow Manのセンターになりたいとか言ったんだろ」
「スノの何人かと友達なんでしょ？普通に見返したかったんじゃない？」
「っていうか2年休んでたのも全部演出みたいだよね」
もう、やめてよ。
知ってるから。
真っ暗な部屋でパソコンを開いて永遠とスクロールを続ける。
仮に作った記号だらけのアカウント。
様々なワードを引っ掻けて検索すればとめどなく世間の意見が零れだす。
それをいちいち写真に収めた。
怖いもの見たさみたいな感覚が抜けなくて、1つ1つに傷つく自分を嘲笑いながら何度も見返す。
Snow Manの6人だって同じ気持ちなんだろうな。
要らないものを押し付けられたような気分なんだろうな。
それでも仕方なく笑顔でいてくれてるんだろうな。
可哀想だから引き受けてあげよう、みたいな気持ちなんだろな。
こんなことになるんだったら、この仕事さえも始めなきゃよかった。
「葉歌くん、ジャニーズジュニアのグループに入るんでしょ？」
『…あ、そうなんです』
「それって嬉しいの？」
『………えっと、どういう、意味ですか？』
「俳優として成功してるのにさ、今からグループに入るって勿体ないんじゃないの？」
『僕自身も、Snow Manのことは尊敬しているので嬉しく思っています』
「まぁそうならいいけど、これからも映像作品は出るよね？」
『勿論です』
「こっちの仕事に出にくくなられたら困るからね」
『……今後とも、よろしくお願いします』
世界が、酷く濁って見えた。
"葉歌ってSnow Manにいらなくない？"
"6人で完結してるのにいきなり知らない人入れなくていいでしょ"
"葉歌なんか、消えちゃえばいいのに"
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作者名：Radu | 作成日時：2021年6月7日 21時
