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Miyadate side
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突然聞かされた真実は受け止めるのに時間がかかった。
ましてや異国の地にいたうたはどうだろう。
電話の向こうで話すうたは無理に明るく振舞ってるのがバレバレで、近くで聞いていた佐久間とふっかと阿部が顔を見合わせていた。
強がって気丈なフリをしてもう理解できただなんて無理をする。
でもここまで高い壁を作られてしまえば俺らには何も出来ない。
宮舘「どうする？」
深澤「……なんか、想像を遥かに超えてたわ。なんで、うただったんだろ」
阿部「大丈夫、だなんて言って欲しくもないし聞きたくもないのに」
佐久間「行こうよ、うたのとこ」
宮舘「こんなに拒絶されたのに？」
佐久間「まぁ玄関先まで行けばさすがに入れてくれるでしょ」
阿部「佐久間は明日仕事でしょ？」
佐久間「…あちゃぁ」
宮舘「俺、仕事無いから行くよ。ダメだったら帰って来るけど最初からダメって思わないでおく」
深澤「あーなんか電話とかしていいもんなのかな」
佐久間「励ましの顔芸とか？」
阿部「どう考えても喜ばれないでしょ」
うたの家に行った時、インターホンを押す手が震えた。
阿部みたいにいい言葉をかけてあげられる自信はないし、佐久間やふっかみたいに明るく振舞える自信もない。
出てきたうたは想像していた顔とは全然違う表情をしていた。
『あ、宮舘くんでしたか』
「勝手に来ちゃって、ゴメンね？」
『全然！あの、昨日色々とお断りしちゃったんですけど、お願いしたいことがあって……。』
「いいよ、なんでも」
『これから用事があって出かけなきゃならないんですけど、葵の面倒を見てもらえませんか？なるべく早く帰って来るつもりなので』
「全然大丈夫、今日はオフだから。葵くんどうかした？」
『怪我からなのか、熱出ちゃって。夕方には病院に行くんですけどそれまでが心配で』
「もちろん、引き受けるよ。うたはご葬儀のことで？」
『諸々の準備があるみたいで、買い物もあるし』
「マネージャーくんとかにお願いできないの？うただって向こうから帰って来たばっかりで休む時間もなかったでしょ」
『でもまぁ映画の宣伝とは言っても半分旅行みたいな感じだったし、一応僕が喪主なんで最低限その務めは果たさなきゃなって』
「そっか。いってらっしゃい、気をつけて」
『じゃあなるべく早く戻って来るんで、お願いします』
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作者名：Radu | 作成日時：2021年6月7日 21時
