10人目の居場所は、ここに。 (ページ8)

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Hauta side

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廊下に出てからの記憶が曖昧だ。

呼吸がとにかく苦しくて、急くように息を吸って、そしたら佐久間くんが背中をゆっくり擦ってくれて。

多分自然と落ち着きを取り戻せたんだと思う。

そして今、何故か体が揺れていると思えば、照くんの背中の上にいた。

深澤「お！うたが起きたよ！！」

岩本「おはよ」

佐久間「うたー！！到着する前に起きてよかった！！」

目黒「Aくんの寝顔、めっちゃ幼かった」

『……っえ、？待って撮ったの？やめて、消して、ケホッ、ねぇほんとやだって』

向井「ちょっと！暴れたら照兄の背中から落ちんで？」

宮舘「スヤスヤ寝てたね。よっぽど照の背中の居心地が良かったんだよ」

阿部「そのために鍛えてるもんね？」

岩本「そうそう」

『……降ろして下さい』

岩本「ダメでーす」

深澤「そんな眠そうな顔の人歩かせられない」

『じゃあこのまま寝ててもいいですか？』

阿部「それはもっとダメだね」

YouTubeなのに、最終回なのに、卒業なのに

そんなモヤモヤとした感情も、今ここにいるみんなの顔を見ていたら忘れてしまった。

お参りの時はちゃんと降ろしてくれたしね。

自分で思っていた以上に足元がフラフラして、眩暈が酷かったけど、両脇をいわふかが固めてくれて、ちょっと嬉しかった。

これからがきっと門出なんだね。

僕達10人で、これからの人生を歩んでいくんだね。

一度繋いだこの手は、絶対に離したくないから。

何があってもみんなを守りたいから。

このSnow Manというグループで一生生き続けたいから。

だから、今日も笑っていて。

笑顔が美しく咲いて舞うこのグループに、居場所を作ってくれてありがとう。

葉歌Aは今日もここに咲く。

笑顔はここにー卒業旅行ー