10人目の居場所は、ここに。 (ページ6)

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Miyadate side

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佐久間「ボードゲームやりまぁす！！」

『なんか久しぶりじゃない？ワクワクしちゃうね』

そう言って屈託ない笑みを見せるうたは温泉で少し回復したらしく、先程より顔色が断然よくなった。

ケラケラと笑って一番ゲームを楽しんでいたのに、ジャンケンで負け敗北。

『えっ！！！終わり？終わりなの？ねぇ照くん？』

岩本「負けちゃったね」

『もう帰りたい！！寝る！！』

佐久間「アハハ！！うた不貞腐れてんじゃん！！！」

目黒「Aくん、帰りたいなら歩いて帰らなきゃだよ」

ラウ「車は出してもらえないからね」

『……もう嫌だぁ』

そう言って照の隣で横になった、かと思いきや腰を抑えて『いってぇ』と声を洩らす。

和んでいた空気は一瞬にしてピリついた。

岩本「うた？腰？そのまま横になってな、足も胡坐かいてないで伸ばしていいから」

深澤「薬取ってくる？」

ラウ「……うたくん、」

『薬は、まだ飲めないから、ちょっとこのままでいさせて、ください』

目黒「字幕には【うたはまさかの寝てしまいました！！これは死亡か？】って書いてもらうんで、大丈夫っす」

佐久間「普通に鬼じゃん！！！」

渡辺「あー俺も寝たいな」

宮舘「翔太は寝たら本気で寝ちゃうからダメだよ」

その後も撮影は続き、やはり完成した動画では目黒が言った通りのテロップが付いていた。

当の本人は寝れた、というより痛みで気を失うかのように眠ってしまっていた。

食事の場所に移動するため、照に背負われてもそのままで、ちょっと不安になるほど。

SAでもあれしか食べてないのに、小食代表うたは夕飯もほぼ食べず、ラウや照や俺で分けてしまった。

『ごめんなさい、沢山残しちゃって』

向井「ええやん、美味しいご飯沢山食べれたやろ？」

渡辺「いつもより食べてたんじゃね？」

ラウ「僕はうたくんとはんぶんこしたし！嬉しい」

今日は謝るのが多い日みたいだ。

そんなときの彼はちょっと気持ちまで滅入っていて、あの時の、活動休止中の彼を嫌でも思い出してしまう。

あの時の二の舞にはなりたくないから、守らせてくれないかな。