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Fukazawa side
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絶望的なそのニュースに、ラウールはポタポタと涙を流してへたり込んだ。
康二もフラフラとしゃがみ込んで、嘘だ、と鼻を啜る。
単身でアメリカへ渡ることをあんなに悩んでいた彼を簡単に送り出して良かったんだろうか。
ジャニーさんの状態をもっと詳しく説明して、強制的にでも帰らせる方が良かったんじゃないか。
もっと何か、してあげられることがあったんじゃないか。
岩本「ふっか、今更後悔しても遅いよ」
深澤「……分かってる」
岩本「その顔は分かってない。もっと俺が、って責めてる顔してる」
深澤「悪い」
宮舘「あのさ、俺だって今更なんだけど1つ言っていい？
うたが出発前に頭が痛いって言ってた時あったじゃん？
あの時に市販の頭痛薬持ってたんだよね、飲み合わせを結構気にして処方薬しか飲まないうたが。
あれ今思えばさ、効かなかったんだよ。
痛かったのはうたの頭じゃなくて、心だったってわけだよ。
気休め程度に飲んでたんだと思う。」
目黒「あの、俺も今更な話してもいいですか？
うたくんの向こうでの1本目のMVが昨日解禁されたじゃないですか？
それの概要欄のところに、うたくんの7年前の映画の振付師さんの名前が載ってたんです」
渡辺「………あの人？」
目黒「多分、同姓同名じゃなければ」
阿部「それもだろうね、きっと。うたが1人で背負い込むには多すぎることが重なったんだよ」
佐久間「ねぇみんな、どうすんの？そんなしけたツラしたままでいるの？」
岩本「どういう意味だよ」
佐久間「うたが帰って来る場所がこんな暗い顔した人たちのところでいいの？
もっと、全部を完成させなきゃ。時間はないんじゃないの？」
ラウ「そうだね。うたくんに送ったビデオでも、まだ未完成な気がする」
向井「せやな。きっとうたくんは完璧にして帰って来るやろ？」
佐久間「その時に、恥かくの、俺は御免だよ」
深澤「やろうか、待つしか無いね」
岩本「じゃ、今日もよろしくお願いします」
「「お願いします！！！」」
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作者名：Radu | 作成日時：2021年5月21日 22時
