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Raul side
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『あの、食べながらでいいんでちょっと聞いてもらいたい話があるんですけど』
岩本「どうした？」
『昨日、今撮ってるドラマのことで電話があったんです。それでちょっと取り乱しちゃって、ラウールくんを含むみんなに迷惑かけて申し訳なかったです』
宮舘「その話はもういいんだよ」
『……はい。で、その時に今撮ってるドラマが夏だけじゃなくて、秋まで、つまり二期連続で放送されることが決まったみたいなんです』
佐久間「え！！！スゲーじゃん！！！」
阿部「じゃあ半年ぐらい、うたがドラマ出てるの見れるんだね？」
深澤「でも、これから歌舞伎が始まるし、忙しくなるね」
『そのことで、プロデューサーさんから、秋クールは、僕の出番が、減ってしまうみたいです』
渡辺「……そっか、」
向井「………残念やな、うたくんの演技好きやのに」
『それで、あの現場で僕の居場所がなくなるんじゃないか、もしかしたら煙たがられるんじゃないか、全部中途半端でもう二度と呼んでもらえないんじゃないか、ってお得意のネガティブに陥っちゃって………笑』
佐久間「無理して笑わなくていいんだよ？」
『………ですね。でも、いい話もありました。そのプロデューサーさんに気に入って頂けたみたいで、今度一緒にドラマを作らないかって誘われました』
岩本「…つまり？」
阿部「主役？」
『らしいです。僕の仕事がひと段落するまで待って下さるみたいで、』
佐久間「えぇぇ！！！スゲー！！！！！さすがだよ！！うた！！！嬉しいよ俺！！」
渡辺「楽しみだな絶対毎週リアルタイムで見るわ」
ラウ「僕も、見たらAくんに連絡します！」
『………っふ、』
深澤「うた？」
『なんかっ、嬉しくって、涙、出て来ちゃって』
佐久間「可愛い！！！誰か俺のスマホ取って、写真撮らなきゃ！」
渡辺「鬼かよお前！」
『絶対嫌、撮られたら佐久間くん、一生恨む』
阿部「うたの呪いは怖いねぇ」
憧れは、ここに。
憧れは、彼に。
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作者名：Radu | 作成日時：2021年5月21日 22時
