先生、愛してます 。【桃赤】

107話 ページ15

莉犬先生からの要望で店を出て2人で外を歩くことに……





帰る間際にクラスメイト達から
«ひゅー！！！いけさとみ！！»
«既成事実作って帰ってこいよ!!!»
«さとみくーん！すきー！！！»
«莉犬先生俺が抱くから置いていけよー！»




まともなの1人だけだったけどな
置いてかねぇよ！？
こんな可愛い状態の莉犬先生置いたらあぶねぇだろ！？！？




あと誰だ既成事実作ってこいとか言ったやつ
作るよちゃんと




「さとみくん…告白されてた」
『いや、ノリだよノリ』
「違うよ、あの子顔赤くして勇気出して言ってた…」
『そしたら、7年越しの告白なんだろうなきっと…』
「さとみくん…確信犯…？」
『そんな事ないよ笑卒業式の時答えてたから、大丈夫』





そう言うと、莉犬先生は酷く安心したような顔で、俺の腕に手を組んできた




めちゃくちゃド緊張




めっちゃいい匂いする



小さい



可愛い





頭の中に単語しか浮かばないくらい語彙力が無くなってきた




「ね……さとみくん」
『んー？』
「もう30過ぎたおじさんは恋愛対象に入んない……？」
『莉犬…』
「俺は」
『好きだよ。愛してる。ずっと』
「...嘘だぁ、だって、だって、俺はさとみくんに嫌われるような事しか…！」
『そんな事あった？先生いっつも俺の事追い返さなかったじゃん』



7年も待たせて、そんなこと言わせてごめん。
でも、今日、今言えるから
ずっと好きの気持ちは変わらないよ。
なんならもっと好き。


「でもｯ」
『好きだよ。これまでも、これからも』

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