同い年の男の子 第2章【まふまふ】

89話 ページ43

『〇×年度卒業式を開始致します』



音楽が流れると共に出場する卒業生
大丈夫。姿勢が正しい
ちょっと笑ってるじゃない笑
あ……お父さん
来てくれたんだ



チョン

右から肩を組まれた


「はぁ…なんですか？生徒会長」
そ「え？もう終わりだよ、俺が生徒会長やるの」
「卒業式が終わるまで…ね？」
そ「やっぱ生徒会長ってだるいな」
「こら」



あ、由紀…！
いつになっても綺麗なままなのね…
っておばさんチックになってる場合じゃない


次私の番や


そ「お前、ヘマすんなよ」
「彼方じゃ無いから大丈夫です〜」
そ「ふっ笑そうか」


『次は、副生徒会長からの祝辞です。しっかり聞くように』




そんなにキビキビしなくていいのに笑




「副生徒会長、AAです。今日のこの卒業式〜〜〜」



そう、沢山色んなことがあった
雅が入学してきて
雅派か私派に分かれたり
雅がるぅとくんを好きになったり
真冬が雅を好きになったり
私がるぅとくんに告白されたり



生徒会では、色んな人と出会えた



さとみさん、ななもりさん、ころんさん
ジェルさん、茜さん


皆キャラが濃くてびっくりしてたなぁ



皆ボケ倒すんだもん
茜さんずっとツッコミしてて
面白かった笑


そして……母が亡くなった
42歳という若さで
この世を去った


悲しい
今はもうふっきれたと言えば嘘になるけど
いつか、この悲しみから忘れられるようになりたいな…



「〜〜〜以上です。」


パチパチパチ



拍手が送られる


「続きまして、、、」
ざわざわ…

あ、先生びっくりしてる笑


そりゃそうだよね笑
プログラムにないもん笑



「生徒会長一ノ瀬彼方から、最後の話です。」

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