同い年の男の子 第2章【まふまふ】

79話 雅side ページ32

はぁ…最悪
学校にはお姉ちゃん来ないし
お母さんは私の事忘れるし…
最近ずっと不運すぎる


これも、私が悪いの？
お姉ちゃんに少しでも意地悪したことあったから？
いくらなんでも、こんな仕打ちないじゃない
出過ぎた杭は打たれる
なんて言うけど、打たれすぎじゃない？




「そこまでの事を、お前はしてきたんだろ」



上から声がした
私が嫌いな声
鬱陶しいと思う声
嫌いだけど嫌いになれない声


雅「そんなことない」
さ「そんなことあるさ」
雅「なんで言いきれんのよ」
さ「ずっと見てきたから」
雅「途中からじゃない」
さ「それでも、途中からでも、全部見てきた」



何が言いたいのよ
回りくどくて伝わんないわよ



さ「だからさ」
雅「性格直そうなんて考えてないから」


ピンク髪のやつは、キョトンとして笑った
なんだ、案外笑うとかっこいいんじゃん



さ「性格なんてもんは直そうと思って治らないもんだろ笑」
雅「じゃあなんで笑ってんの」
さ「え〜？不正解だからかな〜ｸｸｸｯ」



いい加減笑い方どうにかなんないの
こっちまでつられて笑いそうになるじゃん



さ「……もうさ、いいんじゃね？」



やめてよ


さ「素直になっても」



急に真面目に話さないでよ



さ「ほら、泣いてる」


泣かせたんでしょ



さ「おいで」



ばか

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