同い年の男の子 第2章【まふまふ】

73話 るぅとside ページ26

冬休みに入る前
Aさんを誘った
きっとこれが最初で最後だと思うから。
年末だし、OKは貰えないと思ってた



だけど



「いいよ笑」


優しい笑顔で快くOKを出してくれた



ｯ…///



どうしましょう
Aさんが笑ってくれる度に
心が、きゅん、ってなるんです
どうしようもなく愛しくて、可愛くて
自分のものにしたくて


でも僕は知ってる
最近、Aさんの中でまふ先輩の存在が大きくなっていること
あの一件で小さくなると思ってたのに
逆だった



僕がどれだけ貴方に必要とされなくても好きなように、Aさんもまふ先輩が誰かを好きになっても、ずっと思い続けていた



でも時々凄く寂しそうな顔をする
触ってしまったら簡単に崩れてしまいそうな笑顔でまふ先輩を見てる



"僕だったらそんな顔させないのに"



何度思ったことか


貴方の隣が僕なら
どんな手を使ってでも幸せに出来る自信があった



でも、いつまでもずっと思っているのも辛い
これからのAさんの邪魔になりたくない
だから、今日僕は、貴方に気持ちを伝えます
貴方のおかげでどんなに嫌な事だってちっぽけなものだと考えることが出来たんだって
１日１日がすごく短く感じて、楽しくて
でもそれ以前に、貴方が大好きなんだ__



る「Aさん…僕は…」



少し声が震える
すごく怖い、結果は分かっていながらも
自分の気持ちを伝えるのはこんなにも
怖いことなのか



る「貴方が好きです」

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