隣の席の眉目秀麗〜笑う姿は魔王様〜【2】

❀52日目 ページ4

『Aちゃん何食べるー？』
「うーんと…あ、パスタ」
『お、じゃあ俺は…オムライスだな』



私はクリームパスタ、さとみくんはオムライスを頼んで
品物が来るのを待った





『ね、Aちゃん』
「ん？」
『会えて嬉しい』
「へっ？」




だめ、急にその笑顔はだめ
可愛いよ…




休日に見るさとみくんはどこか気だるげで
学校で見る時よりもラフで
そんな彼と会ってることがなんだかとても嬉しかった





「私も会えて嬉しいよ…！
ね、さとみくん」
『…うん？』
「…その」
『なぁに？』
「イカ墨パスタとクリームパスタってどっちが美味しいと思う？」
『…え？あ、そっちかー』




なんだか落胆しているさとみくん
さっきはちょっとばかり緊張した顔だったのに
今では安心したような気が抜けたような顔をしている



いつものさとみくんに戻ったのか
頼んだ料理が来るまで沢山話してくれた





『うわ、美味これ』
「ここのクリームパスタこんな美味しいんだ…」
『まじ？ね、また来ようよ』
「え、いいの…？」
『今度はころんと莉犬誘ってさ、どう？』
「んふふ、じゃあ次もお願いします」




さとみくんとお祭り以外で次に会う約束が出来たのがとても嬉しくて
なんだか顔がにやけて気持ち悪い顔になってそう…
え、大丈夫かな




『ね、Aちゃ』
“あ！さとみじゃん！！！！”
『…え？』
「？」

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