幼なじみに囚われている。 *Part2*

花びら舞う26日目 ページ28

青side



でも、Aがバイト漬けになって半年
中々一緒に居られる機会も減ってなんだか寂しかった




まい｢ころんくんなんだか最近元気ないね...？どうかしたの？｣
『え？あぁ、いや...』
まい｢私でよければ...聞くけど｣
『いや、これ先輩に話すことじゃないし、申し訳ないよ笑』




あ、Aだ
クラスで球技大会でもやってんのかな。
あー、会いてぇ
この窓ぶち破ってどうにか行けねぇかな





まい｢私だったら...そんな寂しそうな顔、させないのに｣
『えっ?』
まい｢ずっと好きなのにそんな寂しそうな顔させる子より、私が、私の方がころんくんのこと大好きだもん...。｣
『先輩...？』
まい｢ねぇ、お試し期間ってことで、カップル(仮)...やってみない??｣
『何...言ってんすか』
まい｢その期間の間で私の事好きにならなかったらこっ酷く振って！
...でもそれで私の事好きになってくれたら、付き合って欲しい...。｣




どうやら、この期間で僕の告白のリベンジをしたいらしい




『...期間はいつまでですか』
まい｢っ！1週間...1週間でいいの！｣
『...分かりました。』





OKした。
Aと一緒に居たいけど
最近会えなかったし、なんだか寂しいし
寂しさを埋めるには1週間なんて気楽なもんだろうってそう思ってた。





だめだった。
1週間で心を掴まれた
本当に可愛くて、健気で
でも、どことなく寂しそうで
僕と似ていて
だから僕は、Aのことを諦めてまい先輩に集中することにした。




さとみくんにコレ話したら殴られそうになったけど。

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