幼なじみに囚われている。 *Part2*

花びら舞う15日目 ページ17

る「あ、Aさんこれ美味しいですよ！」
「んー？あ、ほんとだ美味しそ」
る「食べます？」
「いいの？」
る「良いですよ、あーん」
「あーん...え、美味しいんだけど」



あまりの美味しさに忘れていたけど
私今なにした？
後輩のしかも男の子に何してもらった...??
記憶違いじゃなければ私るぅとくんに
あ、あの、あのあーんされなかった...???


へ...??



当の本人、気にも止めてないし...
普通、なのかな...？




それからカフェでまったりしてたらいつのまにか上映時間になっていて
急いでるぅとくんと2人で映画館に駆け込んだ




私たちが席に着く頃にはいい感じに映画が始まっていた



る「ちょっと間に合って良かったですね」
「ほんと、ね」



コソコソと2人で喋るのは最初だけで
そこからは2人とも真剣に映画を見ていた




"ねぇ、もし私が貴方の前から消えたとしても、貴方は忘れず私を愛してくれる？"

"なんでいきなり？"

"いいから！答えて"

"うーん、忘れない...と思う"

"どうして？"

"時間は流れるし人の記憶だって薄れていくけど、いつだって僕の中には君がいるから"

"ふふ、絶対よ？"




そうして、魔女は男の前から消え去り
いつものように毎日が始まりました。
男はあれは夢だったのかと思うほど幸せな時間を過ごしたと言います。


"また迎えに行くわね"



風に乗ってどこからか声が聞こえた__



end

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