運命なんてクソ喰らえ 【桃赤】

あなたのにおい ページ10

キィ...



ドアが開いた


俺は一目散にさとみさんに走っていった




『りい、ぬ"ぅ!?!?』
「さとみさん...!!!!!」




勢いよくさとみさんに抱きついたせいで
さとみさんはまだ少し残ってるΩのふぇろもんと俺の勢いで、色々と耐えることになってしまった





『ちょっと...ま、て...ドア閉めるから...』
「早くお願いしますね」



キィ...バタン



『ふぅ...りいぬ、もう大丈夫なのか？』
「さとみさんそれ２回目...」
『逐一確認しないと心配でどうにかなりそうなんだ。』
「そんなに確認しなくても俺大丈夫ですよ...」
『運命の番相手には手も足も出ないって感じだったが？』
「ｳﾞｯ...さとみさんのいじわる」
『悪かったないじわるで笑』




なんだか、こうやってフェアに話せていることが凄く安心する
正直、さとみさんが来てくれるまでは



俺のせいでさとみさんが辛くなってたらどうしよう
俺のせいでもうさとみさんと距離を置くことになったらどうしよう
さとみさんに"拒否"されたらどうしよう




そんな不安でいっぱいだったけど
会話を交わしただけで安心してしまった
俺は、だいぶさとみさんのことを好きらしい...それはもうとてつもなく




「さもみさん...」
『さもみ...』
「さとみさんは、どうしてこんなに優しくしてくれるんでしょうか」
『え？どうしてって...大切な部下だからな』
「部下...ですか」
『あぁ、こんなに可愛い部下を放っておけないだろ？』





大切な"部下"...
さとみさん、この部下の所を
"大切な人"になる予定はありませんか...？




「俺は...可愛くないです」
『可愛いよ』
「そんな即答...」
『他に渡したくないくらい優秀でちっさくて可愛くて...誰にも渡したくないよ』
「え...」









『他の社に渡したら一生帰って来なさそうだしな...』




...期待した気持ちを返してくれ

彼の想い→←意気地無しだなぁ

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