運命なんてクソ喰らえ 【桃赤】

ほんと、運命なんて ページ6

昨日、さとみさんから連絡があったのを俺は知らずに寝てしまった...
起きてから確認出来たなんて...
一体なんの電話だったんだろう...？
あ、俺がさとみさんのこと想いすぎて伝わって連絡くれちゃった感じ？
だったら凄く嬉しいんだけどなぁ




『あ、りいぬ〜！』
「社長...！おはようございます！」
『ん、おはよ』




優しい笑顔...この顔が見たくて毎日毎日出勤してるんだぁ...




『昨日いきなり連絡しちゃってごめんな』
「すみません！俺、気づかなくて...！」
『そんな頭下げないで、俺も急だったからさ』
「面目ない...」
『それで、昨日の連絡内容だけど...取引先の先方がりいぬに会いたがってんだよね』
「俺に...？」
『そう、こんな素晴らしい企画書を作れる人は是非会ってみたいってさ』
「そうなんですか！なんだか嬉しいなぁ」
『それが会うの今日なんだけど、、、なんなら今からなんだけど...大丈夫？』
「今から！？」





そんなに俺に会いたがってる人って...まさか
まさかな笑




《やっほりいぬくん》






そのまさかだった。





「ｯ...はぁｯ...ｯ」
『りいぬ？どうした？』
「しゃ、ちょ...」




またあの時の感覚が、戻ってくる
やめて、やめてよ
俺は嫌なの...嫌なのに
身体が求めて仕方ないんだ




あ、そう言えばさとみさん




『ｯｯ...りいぬ...がんばれ、ｯ』



違うのさとみさん
俺、貴方にそんな怖い顔させるために一緒に居たわけじゃ...！




《ようやく会えたね、僕の番さん...♪》




このｯ「馬鹿野郎ｯｯ！」

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