miss you girl 【赤】

〇さんじゅういち ページ32

貴方side






過去の事をボーッと思い出していると





「本條さん、携帯鳴ってるよ」









『え、あ、あ、ほんとだ』





携帯がなっていた事に気づかなかった





画面には



"流星"



の文字





『あ、ちょっとすみません』




慌てて席を立ち、廊下に出る








『もしもし、流星？』




流「え？A？」




画面越しの彼は何故か私の声に驚いている






『Aだけど笑』





流「あー、ごめんごめん笑」







『どうかしたの？』





流星から電話なんて珍しい


流星からの電話はたいてい携帯どこやったっけ？とか、俺のメガネ知らん？とか無くし物の相談ばかり




今日もそんなことだろうと思ってたけど






流「あー、俺さ、」





『うん』





流「付き合うことになった、七海と」






『おおっ』



突然の事に驚きの言葉しか出なかった





流「うん。」






『おめでと、でもなんか声が元気そうじゃないよ？笑』





流「いや、ニヤけるのを我慢しとるから」





『あ、そっちか！笑』



なんだ、流星らしいっていったららしいけど


画面越し、流星がニヤけているのを想像する






『ふふ笑 幸せそうだね笑』





流「まっ、な」





流「それより、そっちはどうや？重岡と大丈夫か？」






『あー、まぁね、大丈夫』





流「ほんま？ま、無理はしちゃあかんで？そっちには仲いい子とかおるやろ？」



ほんと流星優しいな



その優しさに何度救われたか




────あぁ、会いたいな



流「A？」





流星の心配そうな声が聞こえる




『あ！平気平気！！』


だめだめ


流星の優しさに浸ってちゃ




頑張るって決めたんだから！こっちで









『じゃ、仕事戻るから！お幸せに！！』






流「あ、お、おう。Aも」






私は急いで電話を切って





また仕事に戻った

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