【ツイステ】空っぽのポーション瓶 (ページ9)

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寮内クリアー！ページ9

さっさと帰っていった学園長を呼び戻すことも出来るわけはなく、

その後は、最低限生活に必要な部屋と自分達の寝る場所を整えることにした。

.「魔法使えるなんてすごいな……」

『あれが初めてだけどね』

先程とは違って爽やかな青年に戻ったユウ。さっきのはやっぱり私の見た幻覚かもしれない。

「俺様もあれくらいできるんだゾ!!なのになんで～ぇ｣

.「まぁいいだろ？俺達も一応学園に居られるわけなんだし」

「『雑用係』なんてやなんだゾ!!は！そうだ！おい、A、お前の代わりに俺様が行ってやるんだゾ!!」

『いや、バレるでしょ』
.「いや、バレるだろ」

「ふなぁ～～～!!!!行きたい行きたい行きたい行きたーいんだゾ!!!!」

『ちょ！ホコリが舞うから！暴れるな!!』

.「ヘクショイ!!!」

…

何やかんやで必要最低限の部屋の掃除をやり遂けだ。

.「よし、何とか掃除は終わったな」

「もう俺様ヘトヘトなんだゾ……」

『お、この二部屋、内装全くおんなじなんだね』

.「本当だ」

窓位置もベッドも、鏡も

「もう！そんなことはどうでもいいから!!俺様、早く寝たいんだゾ!!｣

また駄々をこね始めたグリム。

.「そういえばいつの間に雨止んだんだ……？」

「言われてみれば…なんだゾ」

『ん？なんか言った？』

「いや、別に大したことじゃねえんだゾ」

『そう？じゃあ今日は終わりってことで』

他の部屋はまた後日ということになり、ユウとグリムで一部屋。私で一部屋に分かれ、眠りについた。

真夜中、底が抜けるような音とグリムの悲鳴が聞こえたのはきっと夢だろう。