124話 ページ42
敦side
Aさんのその言葉に僕も太宰さんも目を見開いた
太宰「何を云って__」
A「私だって戦闘系異能者だよ、それにその資料があれば土地勘が無くとも白鯨の構造くらい判る、私が行くと成功率が下がることだって判ってる。だけど、今の状態の敦君を私は行かせられない」
Aさんの表情はいつもの優しい表情はなく真剣な表情だった
確かにAさんは強い、先程だって僕よりAさんが行った方が善いと考えていた程だ、
Aさんも組合長に気に入られていたから殺される可能性も低い。
だけど、鏡花ちゃんの事はどうなる?もし、作戦が失敗して鏡花ちゃんとの誤解を解けないまま全てが終わってしまったら?きっと後悔する。
それに乱歩さんが云っていた“異能の暴走”というのも気になる
以前、国木田さんに聞いたことがある異能者の異能が暴走すると最悪の場合死に至ると、その事をAさんが知らないわけが無い。Aさんも怖くないわけじゃないんだ、
戦場では迷ったやつから死んでゆく、よく聞く台詞だAさんはきっと僕が迷ってるって気づいて行かせることに反対してるんだ
弱っちいままじゃダメだ変わらなきゃ
そう思うと勝手に口が動いていた
迷いが全くない訳では無い……だけど……!!
敦「Aさん、僕、やります」
A「……」
敦「僕にやらせてください」
そう伝えると僕の思いが伝わったのかAさんは鋭く尖らせていた表情がいつもの優しい表情に戻った
A「……判った。ただし、ちゃんと帰ってきてね?」
敦「はい!」
…
と、いう事で今に至る(現在特務課の超小型強襲機『夜鳥』に乗って白鯨付近の上空)。が、
あぁ……どうしよ。あんな偉そうな事云って失敗したら……あああ家に帰りたい
『探偵社・西のへたれ 中島敦』
谷崎「心配ないよ敦君」
そう励ましてくれる谷崎さんも
谷崎「ぼ、ぼ、ボクが、そ、そ、操縦してるから、だ、だ、大丈夫!」
と、操縦する手をプルプルと震わせている
『探偵社・東のへたれ 谷崎潤一郎』
だが、谷崎さんだって白鯨の視認圏に入るとオロオロしていた表情がキリッと変わった
僕だって……!!
僕は身を引きしめて白鯨の潜入を開始した
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トランプの化け物(プロフ) - ユルルルークさん» ありがとうございます!!!!これからも頑張ります!! (2018年9月1日 17時) (レス) id: 0c97056075 (このIDを非表示/違反報告)
ユルルルーク - このシリーズめちゃめちゃ面白い!!!!!これからも読まさせていただきます!!!応援してます!!!!!(∩´∀`)∩ガンバレ (2018年9月1日 12時) (レス) id: 648139b792 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トランプの化け物 | 作成日時:2018年7月23日 13時