123話 ページ41
敦side
僕は今、谷崎さんと内務省の機密拠点に来ている。
こうなった経緯はと云うと……
…
数時間前……
乱歩さん太宰さんAさんの謎の会話が終わった後、会議室では作戦内容について話すからと、Aさんに手招きされ、Aさんの隣に座った(一瞬太宰さんが嫌そうな目で見ていた気がするが……)
まぁ、なんだかんだで説明を聞く
敦「単独潜入……ですか？」
太宰さんから云われた唐突なことに僕は驚きを隠せなかった
太宰「そう 手に入った資料に依ると、組合は地上での総攻撃を計画中らしい。
その隙を突いて手薄な空中要塞白鯨に潜入し、管制を奪う」
と、太宰さんは資料を使った判りやすい説明で話を進めていく
敦「そんな大変な作戦を……僕一人で？」
A「単独潜入となると人選は不測の事態にも対応可能な戦闘系異能者が望ましいからね」
と、追加で説明する戦闘系異能者のAさん、
僕より適役なのでは？とも思うが……
そう思っていると、僕の思っていたことが判ったのか太宰さんが答えた
太宰「ま、早い話。探偵社の中で敦君が一番逃げ足が早いからね」
その答えに何も云えない僕も僕だな
太宰「それに敦君は白鯨の中に捕えられて土地勘がある。加えて最悪失敗しても、君なら殺されず捕らえられるだけの可能性が高い。
君以上の適任者はいないよ。やってくれるかい？」
太宰はいつになく真面目な表情で聞いてくる
僕は……
どうするべきか考えいると不意に後ろから声がした
いや、後ろじゃない僕の頭の中で
『断れ』
『買い被りも甚だしい』
『貴様には無理だ』
『貴様は死ぬまで孤児院の愚図なのだ』
頭の中で孤児院の院長が僕を責め立てる
その声、言葉から逃れようと自然に力んでいると、肩をトントンと叩かれ、横から心配する濁りの無いよく通る声が聞こえた
A「大丈夫？」
Aさんは心配そうに僕を伺っている
僕はAさんの問いかけに答えないまま俯いていると再びAさんは僕に話しかけた
A「敦君、無理にやらなくてもいい」
敦「え……？」
でも、僕が行かなかったら誰が……真逆!!
A「私がやるよ」
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トランプの化け物(プロフ) - ユルルルークさん» ありがとうございます!!!!これからも頑張ります!! (2018年9月1日 17時) (
レス) id: 0c97056075 (このIDを非表示/違反報告)
ユルルルーク - このシリーズめちゃめちゃ面白い!!!!!これからも読まさせていただきます!!!応援してます!!!!!(∩´∀｀)∩ｶﾞﾝﾊﾞﾚ (2018年9月1日 12時) (レス) id: 648139b792 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トランプの化け物 | 作成日時：2018年7月23日 13時
