121話 ページ39
二人が出ていくと病室は一気に静かになった
和子「ハァ……あの発育暴力Aのせいで指痛めたわ」
そう云いながら和子は崩れ落ちるように来客用の椅子に座った
安吾「そう云う割には入ってきた時、本当に嬉しそうに見えましたが」
和子はフッと笑った
和子「………まぁ、そうかもしれへんね、
あいつにとって百合さんが全てやったんや。百合さんが死んだって聞いた時、あいつ壊れるんちゃうか心配やったからな、まぁ、元気にやってるならええわ」
そう云って和子は自分のはめている腕時計を見て微笑んだ
安吾「貴女は嬉しいことがあると腕時計を見る癖がある。神塚さんからの贈り物ですか?」
和子「 あぁ、四年前、Aが辞めてった後、何かうち宛に小包が届いてな、開けたらこれが入っとったんや、メッセージカードとか何も付いとらんかったけどすぐにAからって判ったわ。
“離れていても一緒”それが腕時計を送る意味や、本人は意味知らんと贈って来たんやろうけどな
ま、そんな話はさておき、うち疲れたでちょっと寝るわ」
そう云って和子は寝ようと目を瞑った
安吾「寝ないでください。一応貴女仕事中でしょ」
和子「ええやん、ちゃんと云われた通りトマトジュース買ってきたったやろ」
と、目を瞑ったまま和子は先程安吾の顔面に投げ付けた袋を指さす
安吾「ハァ……貴女が買ってきたこれはリンゴジュースですよ。」
_____
おまけ(?)
和子「Aと一緒におったあの包帯男誰なん?」
安吾「太宰君のことですか?」
和子「太宰?太宰云うたら四年前の要注意監視リスト常連やん」
安吾「まぁ、そうですね。ですが、それも四年前までの話ですよ。それで、太宰君がどうかしましたか?」
和子「んーなんかうちあの男、嫌いやわぁ」
安吾「そういう事は、思っていても口にするものではありませんよ。それに、初対面でしょう?」
和子「なんか本能的にうちが拒否しとる」
安吾「」
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軽く紹介です!
和子 kazuko
年齢 本人曰く「たぶん22歳」
性別 女
容赦 黒髪ショートカットで片目隠れてる
性格 見ていただいた通りです。大阪弁?
その他
Aの元相棒
元は情報課に居たが今は特務課に
Aに貰った腕時計を付けている
安吾の同僚
Aは和子を和と呼ぶ
そのほかにも書きたいことはあるのですが、それは番外編の時にお出ししたいと思います!
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トランプの化け物(プロフ) - ユルルルークさん» ありがとうございます!!!!これからも頑張ります!! (2018年9月1日 17時) (レス) id: 0c97056075 (このIDを非表示/違反報告)
ユルルルーク - このシリーズめちゃめちゃ面白い!!!!!これからも読まさせていただきます!!!応援してます!!!!!(∩´∀`)∩ガンバレ (2018年9月1日 12時) (レス) id: 648139b792 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トランプの化け物 | 作成日時:2018年7月23日 13時