120話 ページ38
暫くすると和子は手を離した、Aの引っ張られていた両頬は真っ赤になっていた
そんな二人のやり取り(?)にキリがつくと、太宰が口を開いた
太宰「Aちゃん、もうそろそろ行かないと」
A「あ!そうだね」
太宰「じゃあ本当に帰るとするよ」
そう云い扉を開け今度こそ帰ろうとすると
安吾「太宰君」
安吾が呼び止めた
三人の視線が一気に安吾に向く
安吾「治療と引き換えに協力する「取引」確かに受諾しました。
だから一つ教えてください。
正体不明の車に突っ込まれた時、何故か僕の席のエアバックだけ開かなかったんですが……理由をご存じありませんかねぇ?」
Aは勘付いたのか太宰を見た
見た先にいた太宰は黒い笑みを浮かべた後、何も言わずに出ていってしまった
Aは視線を和子に戻した
A「じゃあまたね、和」
和子「何が“またね”や、あんたの云うまたはまた四年後か?」
と、呆れた笑顔を向け答えた
和子「ま、暇があったら、うちからそっちに行ったるわ、勿論、嫌がらせしに」ニヤリ
A「来る時はちゃんと手土産持って来てよね」ニコッ
そう云ってドアノブに手をかけると
A「あ、坂口さん」
安吾「はい?」
A「治療!が、頑張ってくださいね!!」
安吾「は、はい……?」
A「ではお大事に!」
そう云ってぺこりと頭を下げた後、今度こそ帰って行った
安吾がAの云った意味に気づくのはもう少し先の事。
75人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トランプの化け物(プロフ) - ユルルルークさん» ありがとうございます!!!!これからも頑張ります!! (2018年9月1日 17時) (レス) id: 0c97056075 (このIDを非表示/違反報告)
ユルルルーク - このシリーズめちゃめちゃ面白い!!!!!これからも読まさせていただきます!!!応援してます!!!!!(∩´∀`)∩ガンバレ (2018年9月1日 12時) (レス) id: 648139b792 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:トランプの化け物 | 作成日時:2018年7月23日 13時