117話 ページ35
Aは足を止め振り返った
A「はい?」
安吾「少しお話よろしいでしょうか?」
A「……判りました。治君、先に探偵社に」
太宰「私は外で待っているよ」
A「あ、ありがとう」
太宰はニコッとAに微笑んで病室から出ていった
__________
太宰side
私はAちゃんに「待ってる」と伝え病室から出ると、近くにあった長椅子に座った
安吾の云う話とはきっと四年前の話だ、
Aちゃんも此処に来るとこうなる事を知っていた上で私に着いて来てくれたんだと思う。
Aちゃんは今、安吾や特務課の事をどう思っているのだろうか。
そんなことを考えているとコンビニ袋を持った気だるそうな女性が近づいてきた。
?「あのーこの病室に居る人のお見舞いですか?」
近づいてきた女性は安吾のいる病室を指を指し聞いてきた
太宰「あぁ、私としては用事は済んだのだけど、一緒に来た同僚と話をしていてね」
そう云って「Aちゃんを同僚ではなく私の彼女と呼べる日はいつだろう」と頭の中で全く違うことを考えながら営業スマイルをした。
一部を除く大体の女性はこの表情をすると顔を赤くしたりと反応するのだが、目の前に居る彼女は気だるそうな表情は変わらなかった
?「そうですか。なら私も今は入らない方がいいですね。隣、座っても?」
太宰「ええ、どうぞ。」
そう云うと彼女は私と少し距離をとり、座った。
太宰「君は安吾の同僚かい?」
?「あー同僚というかパシリに近いですけど、まぁそんなところです。
貴方は坂口安吾とどういう関係で?」
そう私に問いかける彼女はあからさまな警戒心をむき出しにしていた。
太宰「……唯の職業上の関係さ、」
「どういう関係」か……今の安吾と私はどんな関係なのだろうね。
そんな疑問を抱えつつ話を進める
太宰「武装探偵社といえばわかるだろ?」
?「あー武装探偵社の」
太宰「そう、今日は少し話を」
?「武装探偵社?」
彼女は目を見開いていた
太宰「聞いたこと無いかい?」
?「ありますよ、なんせそこには」
そこまで云うと彼女はハッと何かに気づいたのか言葉を切った
?「今病室におるあんたの同僚って神塚Aちゃいますか?」
いきなり彼女の口調が変わり、表情は何か企んでいるような感じだ
太宰「え、あぁ、そうだけど何故君が」
私が質問しようとしたが既に長椅子から姿を消し、彼女はおもいッきり病室の扉を開けた
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トランプの化け物(プロフ) - ユルルルークさん» ありがとうございます!!!!これからも頑張ります!! (2018年9月1日 17時) (レス) id: 0c97056075 (このIDを非表示/違反報告)
ユルルルーク - このシリーズめちゃめちゃ面白い!!!!!これからも読まさせていただきます!!!応援してます!!!!!(∩´∀`)∩ガンバレ (2018年9月1日 12時) (レス) id: 648139b792 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トランプの化け物 | 作成日時:2018年7月23日 13時