【番外編】2月22日 ページ29
〜ある日〜
中庭のベンチから全世界の皆様ごきげんよう。Aです。
こちらの世界では2と書いて｢ニャン｣と読むらしく、2月22日で猫の日と言われています。
なら、11月11日はワンワンワンワンの日か？11月22日はワンワンニャンニャンの日か？なんて疑問がありますが、そんなことは置いといて、学園でも少し話題になっています。
｢お前、猫の日だから猫耳つけて今日生活しろよ｣
｢オ゛ッエー。バケモン生成すんなって｣
｢誰需要だよwww
あ、いいこと考えた。次の授業でトレインに当てられた奴が今日の部活終わるまで猫耳カチューシャにしよーぜ｣
｢やばwまじ？｣
｢待て待て、俺サイエンス部なんだけどw顧問のクルーウェルwwwさすがにﾀﾋぬwwww｣
｢そーじゃん！しかも犬派。うわぁー、お前当たってほし〜w｣
なんて会話を小耳に挟んだりした。ちなみに後日あの3人は仲良く窓掃除をしていたというのは別の話。
ある界隈ではこの日ひょんなことから猫耳が会えたりしっぽが生えると言った猫化のご都合ホニャララとやらが相次ぐそうだ。
ちなみに私もその1人に入るのかもしれない。先程サムさんのところで虹色のジュースを飲んだのだ。
猫化した？耳が生えた？しっぽが生えた？髭？肉球？
いいえ
『ナーォ』
声帯のみ☆
あぁ、もう少し疑うべきだった。だって、サムさんがタダでくれたジュースなんて罠じゃん……
『ナーォン……』
状況を誰かに知られたら遊ばれるだけだ。
このあと寮長会議なのになぁ、まあいいか私発言することないしほぼ空気だし。もういいや、効果切れるまでここで寝よう。
｢あれ、Aくんじゃないっスか｣
目を閉じた瞬間、知ってる声が私を呼んだ。
『ﾝﾆｬ……』
｢え？｣
あ、やばい
目の前にはラギー・ブッチの姿があった。
『
｢へー、あのAくんがッスか？｣
どのAくんだ。周りがうるさいだけで私は授業を真面目に受けとるぞ、失敗は多いけど。
｢おい、ラギー｣
『
厄介なのがもう1人……
｢あれ、レオナさんどうしたんッスか？｣
突然現れたサバナクローの寮長は何故か鼻歌でも歌い出しそうなほどご機嫌な様子だった。
｢クロウリーがサムに貰ったおかしな飲みもん飲んで“ネコ語”でしか話せなくなったんだとよ。おかげで今日の寮長会議は中止だそうだ｣
｢えぇ!?｣
学園長、あんたもか。
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トランプの化け物(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます!!!!!┏○ﾍﾟｺｯまだまだ2章ですが、約300ページもあるものを一気読みしていただけて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2023年1月8日 23時) (
レス) id: cf0e2ef387 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！めちゃくちゃ面白くて、一話から一気読みしてしまいました！更新頑張って下さい、楽しみにしてます！ (2023年1月1日 23時) (レス) @page5 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トランプの化け物 | 作成日時：2022年12月19日 17時
