所望アポロジー！ ページ22
｢え、えぇっ！？｣
｢仕返しだと！？｣
真っ黒笑顔のトレイ先輩から理由を聞いたサバナクロー寮生はびっくりのご様子。
それを見た先輩はなんということでしょう、とても生き生きとした表情をしておられます。
｢学園内での魔法による死闘は禁止されているからね｣
｢マジカルシフトなら、れっきとしたスポーツだろ？
ただし、別名・魔法力を全開で戦うフィールドの格闘技……だけどな｣
その意見に賛同する被害者の会。パッと見でもわかるほど復讐心がダダ漏れている。
｢何があったかは知らないが、サバナクロー寮生の方が俺たちよりボロボロみたいだしな｣
｢犯人が誰かわかった以上。無理ろ俺たちが恨みを晴らすのにマジカルシフト大会は好都合、ってこと｣
｢レオナくん、前に自分で言ってたじゃん？試合中の攻撃は校則違反じゃないって｣
まさに今、狩る側だったはずのサバナクロー寮生が狩られる側になろうとしている。
｢伝統ある競技で私怨を晴らすだなんて普段なら首をはねてしまいたいところだけど……トレイたちがどうしてもと言うからね。今回だけは目を瞑ろう｣
｢君たちの気持ちはわかりました。
しかし、この状態でサバナクロー寮生たちが試合に出れるかどうか……特にキングスカラーくん君は立ち上がるのもやっどの状態では？｣
横をちらりと見ればレオナ・キングスカラーは俯いたまま肩を震わせていた。
怒っているのかと思い、少し覗き見ようとすれば、突然顔を上げて高らかに笑い始めた。
｢はははは！！ナメるなよ、クロウリー。
手負いの草食動物を仕留めるなんて昼寝しながらでも出来る｣
混乱して壊れたんかと思いながら横を唖然とみていると、急にこっちに手が伸びてきた。
『おわぁっ！』
その手は、私の頭を鷲掴みすると、体重をそこそこかけて、私の頭を支えにして立ち上がりやがった。
｢俺は謝るつもりは毛頭ないぜ。この俺に謝らせたい奴は力尽くで謝らせてみろ｣
いや、即刻謝れ私の頭と首に。
ふんぞり返るレオナ・キングスカラーを下から睨むが、鼻で笑われ、さらにしっぽで顔面を叩かれた。3度謝れ私に。
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トランプの化け物(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます!!!!!┏○ﾍﾟｺｯまだまだ2章ですが、約300ページもあるものを一気読みしていただけて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2023年1月8日 23時) (
レス) id: cf0e2ef387 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！めちゃくちゃ面白くて、一話から一気読みしてしまいました！更新頑張って下さい、楽しみにしてます！ (2023年1月1日 23時) (レス) @page5 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トランプの化け物 | 作成日時：2022年12月19日 17時
