直面アンビション！ ページ9
ﾋﾟﾁｬｯ、ﾋﾟﾁｬﾝ…ﾋﾟﾁｬﾋﾟﾁｬﾋﾟﾔﾁｬﾝ……。
一一琥珀色の魔法石が黒に塗り替えられていく。
｢A。もう大丈夫じゃから、目を開けい｣
あれ……
声に従い、閉じていた目を開けると、目の前にはさっきまでけーくん先輩達のところにいたリリア先輩がいた。
｢ふぅ、今のはちとやばかったわい｣
レオナ・キングスカラーと話していた時は違う、いつも通りのリリア先輩の様子を見てなんだかほっとした。
だけど、それもつかの間、少し視線を横にずらせば、そこは混沌そのものだった。
薄暗くなった空に辺りは禍々しいエネルギーで満ち溢れている。そして、その中心にはブロットの化身。
そして、オーバーブロットしたレオナ・キングスカラー。
｢くっ……立てる者は自力で退避！エース、デュースは怪我人を連れて外へ！リリア先輩、先生たちに救助を頼みます！｣
素早く状況を把握したリドル先輩は、寮生達それぞれに指示を飛ばした。
｢あいわかった。しばし持ちこたえよ。
A、わしは行かねばならんゆえ、お主も早う避難するんじゃぞ｣
そう言い残し、リリア先輩がパッと姿を消すと、充満している負のエネルギーのせいか頭が少しクラクラした。
けど、ピアスのおかげか、前回と比べて格段に影響されなくなってる。
｢A、監督生！｣
聞こえてきたのはリドル先輩の声だ。
声のした方に振り向くと、リドル千とけーくん先輩の2人が砂嵐の中、私たちの方に駆け寄ってきた。
.｢どうしました？｣
｢君たちはこの状況の経験者だ。こんな危険なことに巻き込みたくはないけれど…… 手を貸してくれるかい？
……以前、僕を救ってくれたように｣
リリア先輩ごめん、返事してないから無効にしてね。
リドル先輩の真っ直ぐな目に私たちは迷わず答えた。
『もちろんです』
.｢はい｣
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トランプの化け物(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます!!!!!┏○ﾍﾟｺｯまだまだ2章ですが、約300ページもあるものを一気読みしていただけて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2023年1月8日 23時) (
レス) id: cf0e2ef387 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！めちゃくちゃ面白くて、一話から一気読みしてしまいました！更新頑張って下さい、楽しみにしてます！ (2023年1月1日 23時) (レス) @page5 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トランプの化け物 | 作成日時：2022年12月19日 17時
