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51話 ページ10

モンゴメリ「そんな…そのうえに部屋へと吸い込む力に腕力だけで抵抗したの?そんな事 でいるわけが」



敦「君は…思い違いをしている
僕は強くも人気者でもない むしろ生きることは呪いだった だから他人を妬み怨む君の情動もよく判る

本当は君にこの作戦を失敗して欲しくない 居場所を失って欲しくない!でも_僕は弱くて未熟だから他に方法が思い付かない」


そう言って敦は何かを引っ張るとモンゴメリの体も引っ張られた


モンゴメリ「!?」


先程まで『細雪』で見えなかったがモンゴメリの腰には飾帯がしっかりと結ばれていた。


モンゴメリ「これは…!」


敦「飾帯を君に結んでおいた
引き込まれる直前に」


すると敦は先程より強く引っ張りモンゴメリを自分の方に引き寄せ捕まえた


モンゴメリ「はっ 放しなさい!」


敦「異能を解除して皆を解放しろ
でないと君を奥の部屋に引きずり込む」


モンゴメリ「そんなっ……!」



敦「鍵がなければ扉は開かない なら君が部屋に幽閉されれば 扉を開けられる人は誰もいなくなる そうなってから能力を解除しても君は元の世界に戻れない
違うか?」


モンゴメリ「それは…」


敦の予想があっていたのかモンゴメリは目を泳がせていた。


敦「異能は便利な支配道具じゃない それは僕が善く判ってる

自分の創った空間に死ぬまで__否 死んだ後も囚われ続けたいか?」


モンゴメリ「あたしは……失敗するわけには」


組合では失敗は許されない そのためモンゴメリは究極の選択をしなければならなかった。


敦「今から手を離す
決断の時間は扉が閉まる一瞬しかないよ」


モンゴメリ「だめ 待っ」



敦自身も覚悟を決め おさえる扉の手を離した。



二人は扉の中へ吸い込まれていく。

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作者名:トランプの化け物 | 作成日時:2018年5月16日 16時

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