49話 ページ8
打つ手がない。唯一の鍵でさえも使えなくなってしまい敦はかなり混乱していた。
モンゴメリ「どうしたの？お遊戯はこれからが本番よ！貴方は鬼遊の天才みたいだけど
この状態で何分心が保つかしら？」
その後もアンからの攻撃は止まらず敦はスレスレのところを避けていたが 先程より動きが鈍くなった。
敦「(打つ手が無い……何時かは捕まる
此処から逆転なんて僕には無理だ！
もう……太宰さんたちを頼るしかない！)」
敦は方向を変え 走り出し街の方へと続く扉に向かって走り出した。
敦「Aさん！」
そう言って途中 Aの手を引いて
そのまま扉に向かっていった。
A「敦君！？」
モンゴメリ「お友達を捨てて逃げる気！？」
Aは敦を止めるため手を振りほどこうとするが男の力に敵うはずもなく
敦にはAの声はとどいていなかった。
A「止まって！ 敦君！まだ みんなを…」
もう扉のまで後少しの時
白衣の男「駄目だよ少年 敵は あっちだ」
敦は自分に引っかかっていた飾帯を後ろに引っ張られ転んでしまった。
敦「ぐげ」
A「敦君！？」
白衣の男「この場合での逃亡はお勧めしない
その……たかが街医者の言葉を信じて貰えるのならばだが」
A「……」
白衣の男「彼女の言葉を信じるならそのドアから逃げれば君は記憶を失う
敵の手管も捕えられた仲間の危機も忘れ 敵は進撃を続ける
戦戯理論研究では 危害を加えて来た敵には徹底反撃を行うのが論理的最適解とされている
二度と反撃されぬようここで徹底的に叩くのだ」
敦「でも方法が…」
白衣の男「絶対敗けぬと高を括る敵ほど容易い相手はいないよ 抑も先程聞いた所では
あの部屋にいる彼等は君が囚われた時必死にが助けたと云う話ではなかったよかね？」
そう言われた敦は目を見開き 捕まっているみんながいる方とAの方を見た。
A「敦君 次は私も…」
敦「いえ 大丈夫です (そうだ…Aさん達は僕を…なら今回は)」
敦の顔つきが変わった
A「そっか…ならひとつアドバイスを」
敦「？」
A「あっちのドアをよく見てご覧」
敦はAが指さした谷崎たちがいる方の扉の方を見た
すると敦はなにかに気がついた。
敦「！！ あれは！」
A「敦君はひとりじゃないよ それに、私だっている 一人で抱え込んじゃ駄目」
敦「はい！」
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作者名：トランプの化け物 | 作成日時：2018年5月16日 16時
