【文豪ストレイドッグス】雷狐 2

61話 ページ22

探偵社にて…


敦「ひぎゃぁぁぁあああ！！」


と、敦の悲鳴が探偵社中に いや探偵社の外にまで響いた。


敦はたった今与謝野の治療を受けている
与謝野の治癒能力は瀕死状態ではないと治せないため、回復するには与謝野に半殺しにされなければならないのだ。


その為、回復して医務室から出ても敦と国木田は机に突っ伏しているのだ。(賢治は寝ている)


与謝野「全く 腑甲斐無いねェ
あたしの能力が無きゃ 今頃揃って土の下だよ」

と、与謝野が言った後、奥から福沢が出てきた


福沢「具合はどうだ」


国木田「社長 申し訳ありません 俺が居ながら」


福沢「いい 少し出てくる」


敦「でも 今外出は……」


バタン


福沢は出ていってしまった


与謝野「ありゃ相当鶏冠に来てるね」


敦「？」


…………

その頃ポートマフィアでは.


先程のことを中也が首領に報告していた。


中也「首領 生存兵に依ると組合襲撃後
我々より僅かに早く現場に着いたよ探偵社が
配下の異能者及び紅葉の姐さんを連れて帰ったとのこです 恐らくは『捕虜』として」


森「姑息な連中だねぇ」


中也「どうしましょう我々と雖も 五代幹部の一翼を人質に取られては迂闊に手が」


森「よし！探偵社の社長を殺そう！」


中也「！」


森「暗殺が善いな 外部の殺し屋を使えば労力も掛からず 私達は対組合に傾注できる」


エリス「いいの？そんなことして？」


と、森の横でケーキを食べていたエリスが会話に入ってきた。


森「どういうことだい？」


エリス「あの Aっていう子に言われてたでしょ？」



中也「ﾋﾟｸｯ(A？)」


森「ああ それは心配いらないよ」


エリス「何故？」


森「殺そうとは言ったが目的はそこではないのだよ」


エリス「なーんだつまんない、リンタロウの焦るところ見たかったのに〜」


森「酷いよエリスちゃん！でも可愛いから許す！！」

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