57話 ページ18
翌日
探偵社にて…
鏡花は何かを待っているのか そわそわしながら社長室の前で立っていた
しばらく待っていると、敦が社長室から出てきた。
敦「仕事 持ってきたよ」
そう言って敦は持っている封筒を見せると鏡花は目を輝かせていた。
そして、敦が仕事内容を説明し、準備が出来たため敦は鏡花に声をかけた。
敦「行こっか」
鏡花「うん」
そう言いながらも鏡花は動こうとせずある方向をずっと見ていた。
敦「?」
敦は気になって鏡花の見ている方を見るとそこには資料をまとめているAがいた。
すると、Aは二人の視線に気づきこちらに来た。
A「ん?どうしたの?」
敦「あ、今から鏡花ちゃんと仕事に行くところです」
A「そっか 鏡花ちゃんにとっては初仕事だね、頑張って」
そう言ってAは鏡花の頭を撫でた
鏡花「うん」
鏡花は嬉しそうな顔をしていた
敦「では、いってきます」
A「行ってらっしゃーい」
探偵社から出て行く二人をAは手を振って見送った
A「(無事に戻ってきてね)」
見送った後、少しの間Aは心配そうにドアを見ていた。
……
その後、鏡花と敦は仕事をしに行ったが
結果、失敗してしまい 探偵社に帰る前に広場で椅子に座りながらクレープを食べていた。
敦「大変だったね
仕事については社長が話をつけてくれたよ」
鏡花「…」
敦「何か新しい特技を覚えれば善いさ」
鏡花「色仕掛け?」
敦「そ、そうじゃなくて」
敦はふと鏡花がいつも首にぶら下げている電話を見た。
敦「その電話未だ捨てていなかったんだね」
敦がそう言うと鏡花は携帯を握りしめた
敦「業者に指示式を変えてもらったからマフィアから掛かってくる事は無いけど……あまりいい思い出はないんじゃ?」
鏡花「……大事なものだから」
敦「そっか……その……可能性の話なんだけど
若し君の異能の謎が解けて 電話の声にしか従わない夜叉を操れるようになれば……
探偵社としての力の一つに」
鏡花「駄目!」
鏡花は敦が言い終わる前にそれを拒否した。
鏡花「駄目 夜叉は……もう二度と……」
敦「……判った でもどうして」ピピピピッピピピピッ)
突然、鏡花の持っている電話が鳴った
敦・鏡花「……!?」
?《夜叉白雪よ 鏡花に近寄り 嘘の世界を教えるものに 罰を与えよ》
そう、電話から聞こえていた途端
鏡花の横にいた敦が背中を斬られ血を出し倒れた。
65人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:トランプの化け物 | 作成日時:2018年5月16日 16時