55話 ページ14
屋上にて……
Aは難しそうな顔をして、屋上から街を見ていた。
A「………」
太宰「やあ Aちゃん 何をしているんだい?」
そう言って屋上に入ってきたのは先程まで会議室でサボっていた太宰だった。
A「んー ちょっとねぇ 考え事〜」
そう言うAは話し方はいつもどおりだが顔は難しそうな顔をしたままだった。
太宰「探偵社に帰ってくる前 何をしていたんだい?」
そう言って太宰はAの隣に来た。
A「聞いてたんだ……………」
Aは長い間をあけたあと 答えた
A「森鴎外さんと会ってね…少し話してたんだよ……」
太宰「!!」
太宰は一瞬驚いた顔をしたが すぐにいつもの顔に戻った。
太宰「君は狙われている身だよ そんな事をしてもし捕まっていたらどうなっていたことか
わからない君ではないだろう」
そう言う太宰の声は表情には出ていないが、
かなり怒りがこもっていた。
A「わかってる…今回、自分の行動は身勝手すぎた……ごめん…なさい…」
Aがそう言うと、太宰は溜息をついた後、
いきなりAの頬を引っ張った。
A「!?」
突然の太宰の行動にAは訳が分からないと言いたげな顔をしていた。
A「お、おひゃむふん?(お、治君?)」
太宰「自分一人で何とかしようとするのは、Aちゃんの悪い癖だよ」
いつもどおりの声に戻った太宰は引っ張っていた頬を離しAを抱きしめた。
太宰「Aちゃんは一人ではないのだから…
もっと私達を頼り給え」
そう言った太宰の声はAには少し悲しげに聞こえた。
A「うん…」
そう言ってAは太宰をおもいっきり抱きしめ返した。
太宰「!(可愛いことをしてくれるねぇ//)」
65人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:トランプの化け物 | 作成日時:2018年5月16日 16時